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久しぶりに、娘が、孫たちを連れて帰ってきたので、
腕によりをかけてを作ったんです。

でも、孫たちは、
「おばあちゃんの料理、しょっぱい!」
と言います。
私のが悪くなったのしょうか?
それとも、孫の味覚がおかしいのでしょうか?

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こんなおばあちゃんが、日本で1万人くらいいるのではないでしょうか。

年を重ねると、視覚や聴覚と同様に、味覚も衰えてしまいがちですが、
ひどくなると、何を食べても味を感じなくなったり、
何も食べてないのにを感じたり、という「味覚障害」になってしまいます。

 

最近は、若い人でも味覚障害になる人が増えているようです。

今日は、味覚障害の原因と対策についてお話しします!

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味覚障害の人数

日本口腔・咽頭科学会の調査によると、 味覚障害の患者数は、
1990年に14万人、2003年に24万人と約10年で1.7倍に増加していることから、
現在は40万人くらいいるんじゃないか、と推定されています。

つまり、300人に1人くらいが味覚障害です。
私の母校の中学校だと、1学年に1人の割合です。
学年で一番味覚オンチの人は、味覚障害かもしれません・・・

 

 

 

味覚障害の予防法

さて、味覚は「味蕾(みらい)」という器官が司っていることは以前お話ししましたね!
(参考:味の分類~5つの基本味~

ということで、どうしたら味覚障害にならないか、みらいくんにインタビューしてみました。

 

ぼく    「みらいくん、こんにちは!」

みらいくん 「あれ、急にどうしたのさ、いつもは無視するくせに」

ぼく    「まあまあ、ところで、味覚障害について聞きたいんだけど」

みらいくん 「ふむふむ、いい質問だね」

ぼく    「味覚障害って、そもそも何のこと?」

みらいくん 「みかんを5個くらい食べると、手が黄色くなるよね。あれのことだよ」

ぼく    「それは、みかん病だね」

みらいくん 「みかん病の正式名称は、柑皮症(かんぴしょう)ですよ」

ぼく    「すごくどうでもいい情報ありがとう。早く本題に戻ってください」

みらいくん 「そういえばこのブログ、つまらない余談が多いってクレームが来てるらしいね」

ぼく    「知ってるなら早く味覚障害の話してください」

みらいくん 「えー、どうしよっかなー」

ぼく    「クレームが増えるので早めにお願いします」

みらいくん 「じゃあ、5000円で教えてあげよう」

ぼく    「足元を見ないでください」

みらいくん 「昔、誰かが、僕に、足元を見るように言ってたよ」

ぼく    「何言ってるのか意味わかんないよ」

みらいくん 「ほーらー、足元をみーてごらん♪」

ぼく    「それは、Kiroroの「未来へ」という歌だね。味蕾へではない」

みらいくん 「やばい、そろそろ寿命だ!」

ぼく    「寿命みじかいね」

みらいくん 「僕の寿命は10日ほどなのです」

ぼく    「でも、皮膚みたいにどうせすぐにまれ変われるんでしょ?」

みらいくん 「よくわかったね。亜鉛があれば生まれ変われるよ!

ぼく    「亜鉛というのは、必須ミネラルの一つだね」

みらいくん 「そうそう。・・・あれおかしいな、このタンスにしまっておいた亜鉛がない!!」

ぼく    「タンスの中の亜鉛なら、さっき、弁当くんがこっそり持って行ってたよ」

みらいくん 「えー!!亜鉛がないと生まれ変われないよー!!」

ぼく    「それは大変だ」

みらいくん 「亜鉛がないと、もう君に会えん・・・」

ぼく    「さようなら」

 

 

文章量の割に情報量が少ないインタビューでしたね!

 

【補足説明】

味覚障害の原因

味覚障害の原因はいろいろありますが、一番の原因は「亜鉛不足」です。

ファストフードやコンビニ弁当には、味蕾に必要な亜鉛を奪ってしまう物質が含まれていることが多いので気をつけましょう。
アルコールの飲みすぎも、アルコール分解に亜鉛が使われてしまうのでよくないです。
また、抗悪性腫瘍薬、抗うつ剤、糖尿病薬などの薬剤も、薬剤が亜鉛と一緒に尿へ排出されたりするので、味覚障害を引き起こす要因となります。

 

具体的な味覚障害の対策案

1.亜鉛をとる

すごーくそのままの対策で恐縮ですが。
そもそも、成人の亜鉛の一日必要摂取量は15ミリグラムなのに、
日本人の亜鉛摂取量は一日平均9ミリグラム前後で、少なめなのです。

亜鉛が多く含まれている食品は・・・
牡蠣、煮干し、抹茶、ナッツ、豚肉(レバー)、ビーフジャーキー、などなど

ちなみに、抹茶は、私の出身地の特産品です(私の出身地は有名なので、このヒントでバレてしまいましたね・・・)
みなさん抹茶を飲みましょう。

 

2.舌の清掃

みなさんは、舌の掃除をしたことがあるでしょうか?

舌苔(ぜったい)という、細菌や食べかすなどの集まりがたくさんできると、舌が汚くなって口臭の原因にもなります。
また、舌清掃をして、舌苔を除くことにより、味覚が向上することが報告されています。
参考:江崎グリコ健康科学研究所HP

 

ちなみに、男子学生は、告白する時に、
「僕と付き合ってください!・・・絶対に幸せにするから」
と言ってしまいがちですが、これは危険です。これを言ってしまうと、後でケンカしたときに
「あの時、絶対に幸せにするって言ったのに、ウソつき!!」
となって痛い目にあいます。間違いないです。「絶対」は付けないほうが良いんです。

これと同じで、舌にも、舌苔はあまり付けない方がいいんです。

今は、舌清掃専用クリーナーもあるし、「ブレオ」のような舌ケアお菓子も売ってるので使ってみましょう。

 

 

3.こまめな検査とトレーニング

他の病気と同様、味覚障害も、早期発見早期治療で治る可能性が高まります。
なので、定期的に味覚の検査をしたほうが良いのですが、なかなか味覚を検査する機会ないですよね。

どこかに、さくっと味覚を検査してくれる協会があったらいいのにー^^

 

 

4.ストレスフリー

味覚障害は心因性のものもあります。

ストレスがかかると亜鉛の消費が促進されることも報告されていますし、味覚障害にストレスは天敵です!

 

もし、最近ストレス溜まってるなー、と感じたら、私の尊敬する、ゆうきゆう先生の心療内科のブログ「心理学ステーション」を読むのをオススメします!

 

 

以上、味覚障害の原因と対策について簡単にお話させていただきました!

味覚障害になってしまうと、味覚の大切さを痛感すると思います。
ずっと、おししく食事ができるよう、これからも味覚を意識していきましょう!

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本日のまとめ

・ 味覚障害の主な原因は「亜鉛不足」
・ ダメ、ぜったい。
・ 抹茶をたくさん飲みましょう
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