センター試験も終わり、これから本格的な受験シーズンがやってきますね!

勉強は苦しいことが多いです。
きっと皆さんが若かりし頃、勉強をしているときに、「なんでこんな役に立たないことを勉強しなきゃいけないんだ!プンプン」と憤慨したことが一度はあることでしょう。

 

というわけで、問題です。

三角形△ABCにおいて、辺AB=2、辺AC=3 , A=60°のとき、辺BCの長さを求めてください。

三角形

この問題、解けますか?

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・教育の目的

答えの前に、まず、「教育の目的」について考えてみましょう。

教育基本法第一条には、このように書かれています。

第1条(教育の目的) 教育は、人格の完成をめざし、平和的な国家及び社会の形成者として、真理と正義を愛し、個人の価値をたつとび、勤労と責任を重んじ、自主的精神に充ちた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。

ちょっと何言ってるか分かりにくい文章ですね、、
これは、(別に批判するわけではないですが)、理想的な目的といいますか、人に聞かせるための目的、という感じで、本来の目的をすべて表しているわけではない(建前の目的である)と思います。

 

教育社会学の教科書に記載されているようなスタンダードな答えとして、
教育の目的は以下の2つに集約されると考えています。

・社会化
・選別

社会化・・・社会に適応させるための価値観や知識・技術などを身につけさせることです。ある程度の読み書き計算が出来ないと社会に出たときに困ってしまいますからね。

選別・・・社会のため(労働市場などのため)に、人間を振り分けることです。
例えば、医者には、なりたい人が全員なれるわけではありません。平等にくじ引きで医者になる人を決める、という方法もあるのですが、社会(国)がそのような方法をとる気がなく、優秀な(勤勉な、または従順な)人を選別して、優秀な人に医者になってもらいたいのです。

つまり、何が言いたいかというと、
教育して、結果的に人間が選別されてしまう、というわけではなく、教育が選別を目的としているのです。

選別を目的としているわけですので、皆が同じ土俵で争えるようにするために(有利不利がないように)、中立的な試験問題や学習内容にしなければいけません。そのために、学校で勉強する内容は、どうしても役に立たないものになりがちなのです。

 

教育の主体は社会

学校で得た知識が役に立つかどうかは、振り分ける社会の側にとっては問題ではありません。「こんな勉強したって役に立たないし!!」といくら叫んでも、勉強する側の個人に意味があるのではなく、社会の方に意味があるので、社会からは「役に立ちませんが、それが何か?」と返答されて終了となります。

そして、本当に役に立つことを学ぶのは、選別された後、つまり、専門学校、大学、そして社会に出てからがほとんどなのです。

※ただし、現状の教育では、上記のことをストレートに伝えるべきではありません。それは、見かけの「平等性」に欠けるからです。教師の皆さんは、運動会で徒競走しても皆を1位とするような「平等性」を演出する一方で、実際は選別もしなければならないという、非常に難しい大変な仕事だと思います。

 

 

・教育の目的は、本当に「社会化」と「選別」だけ?

私は、もう一つ、重要な目的があると考えています(次元の違う目的な気もしますが)。

それは、「どうでもいい(役に立たない)ことを考える力を身につけること」です。

 

 

・人間が持っている2つの能力

私は、人間には、次の2つの能力があると考えています。

・物事を思考する能力(思考能力)
・思考を停止する能力(思考停止能力)

 

<思考能力>

今日は何しようか、今日の晩ご飯は何にしようか、などなど、
勉強したり、仕事をしてる人は、やるべきことを達成するために日々考えなければいけないことは多いでしょう。

 

<思考停止能力>

あなたは、何のために生きてるんですか?
老後はどうやって生きていくつもりですか?

など、考えたことはあるかと思いますが、本気で最後まで突き詰めて考えることはまずないでしょう。
思考を停止する能力がないと、精神的に健康になれません。

テレビはなぜ綺麗な色で見えるのか?パソコンはなぜ動くのか?車はどのようなメカニズムで動くのか?
みんな、すべてを理解しているわけでもなく、使用しています。全部を理解しようとするのは大変だから、敢えて思考停止しているのです。

 

 

・冒頭の問題について

みなさん、冒頭の問題は解けたでしょうか?

みなさんの行動は、大まかに、以下の3パターンに分かれると思います。

 

1.特に解き方を調べることもなく、ちょっと考えただけで解いてしまう人

2.解き方を忘れているので、調べなおしてちゃんと考えて解く人

3.解こうとする気がない人(ちょっと考えたけどすぐ諦めた人)

 

現役高校生や賢い人は1かもしれませんが、おそらく、大多数の人が3ではないでしょうか。

それは、大人にとって、この問題を解くことに意味がない(役に立たない)からです。
私はこれまでの人生、受験勉強以外で、三角形の辺の長さを求める必要性に迫られたことはありません。

 

ちなみにこの問題、余弦定理を使って解くのが一般的です。

a^2=b^2+c^2−2bc cosA

この公式を使うと、正解は√7(ルート7)となります。

なお、この余弦定理も、なぜこの公式なの?というのは、受験勉強の時にでも、毎回考えずに思考停止しています(一度考えて証明済だから、毎回考えることはやめてショートカットしている)

このように、スピーディーな行動のためには、思考停止能力は非常に大切です。

 

私の好きな言葉で、
フェイスブックのCEOであるマーク・ザッカーバーグ氏がモットーとしてる言葉に、こんなものがあります。

「Done is better than perfect.」

日本語にするなら、
「『とにかくやっちゃう』のは、『カンペキ』より、ずっとイイ」
ということになります。

 

すべてのことを(先のことまで)考えすぎてしまうと、行動できなくなってしまいます。

思考停止能力を駆使して、行動力をアップさせることはとても大切です。

そこまで考える必要ある?とりあえずやっちゃおうよ!って感覚ですね!

 

 

・「思考停止能力」より「思考能力」のほうが大事?

とはいえ、何も考えなくてよい、というわけではありません。

考えないと、そもそも何のために行動しているのかすらも分からなくなってしまいます。

ただ、上述したように、全部のことを考えていては時間も足りなくなってしまいますし、行動力がなくなってしまいます。

 

 

・「何を考えるか」が「自分」を決める

時間が限られているからこそ、特に仕事をしている皆さんは、それぞれ自分の専門分野に特化して考えているはずです。例えば、弁護士の人は誰よりも法律について考えてますし、教師は誰よりも生徒のこと、教育のことを考えますし、パン屋さんは、誰よりもおいしいパンの作り方を考えていることでしょう。

「何を考えて過ごしているか」が、自分のアイデンティティを決定づけているのです。

 

 

・「何を考えるか」を考える

今の時代、ネットで検索すれば、大抵のことは解決策が出てきます。
役に立ちそうなことは、もうすでに考えている人が多いのです。

もちろん、すでに考えられている事柄を改めて考えてみることは良いことでしょう。

しかし私は、一見してどうでもいいこと(どうでもいいからこそ誰も考えたことがないこと)を考えることが、新しい発見・発明に繋がると信じています。

・なぜドラえもんはどら焼きが好きなのか?

・なぜポンジュースはおいしいのか?

など、これまでもこのブログで、どうでもいいこと(ほとんどの人は思考停止していること)を考えてきましたが、これからも、なるべく、本当にどうでもいいことを考えていきたいと思っています。

 

また、私は「食」が好きなのですが、

・なぜお腹がすいているとご飯がおいしく感じるのか

・なぜ人によって嗜好性が異なるのか

など、食に関する身近な疑問も、明確な答えがない(人によって考えが違う)ことが非常に多いです。

 

こんな、明確な答えがないことを、データを集めてどんどん考え続けて自分なりの答えを出せたらいいな、と、理想としては考えていますが・・・
そこまでハードルを上げずに、ちょっとしたどうでもいいことも、このブログで書き続けていけたらな、と思います。

今回もどうでもいいことを長々と書いてしまいましたが、今後ともよろしくお願いします!

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本日のまとめ

「選別」されるために、役に立たないことを勉強している
・「何を考えるか?」考えることはとても大事
・ 「考えないこと」も大事。Done is better than perfect!
・ これからも、どうでもいいことを考えていきたいと思います!

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