味覚は、一般的に年齢が若い方が良く、年を取ると衰えます。

その主な理由は、味を感知する細胞の集合体である「味蕾(みらい)」の数が
歳を重ねるにつれて減少していくから、と考えられています。

※参考記事:味覚は衰える?~年齢と味蕾の数の関係~

 

味蕾が一番多いのは、
赤ちゃんの頃という説と、10歳くらいという説があるのですが、、、

今回、私たち日本味覚協会では、10歳前後である小学生を対象に味覚の調査を実施しました!

味覚が良いのは小学生の中でもどの年齢層なのでしょうか?

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今回の調査では、小学生を以下のように区分し、

【低学年】7~8歳
【中学年】9~10歳
【高学年】11~12歳

7~12歳の76名の味覚調査を集計しました。

 

一番味覚が良いのは低学年、中学年、高学年のどの年齢層なのでしょうか?

 

 

それでは、結果を発表します!

 

味覚が一番良いのは、中学年(9~10歳)という結果でした!

8歳以下(低学年)は、著しく味覚が低い結果でした。

 

この結果から見ると、味蕾の数が一番多いのは赤ちゃんの頃ではなく、
10歳前後という説が正しいと言えるのかもしれませんが、、、

ただし、低学年は、(本当は味蕾は低学年の方が多く、きちんと感じているにもかかわらず)
感じた味を表現できていない、という可能性もあります。
(例えば、うま味を感じても、それをうま味と認識できず、例えば塩味と言ってしまう)

少なくとも、中学年になると、感じた味を適切に表現することができる、ということですね!

 

 

 

さらに、基本五味(甘味・塩味・酸味・苦味・うま味)ごとの味覚を調査した結果が以下です!

 

酸味、塩味については、一般的に若い方が感じやすいと言われているんですが、

若すぎる(低学年)だと感じにくく、
中学年、高学年になるときちんと感じる(あるいは適切に表現する)ことができる、
ことが今回の調査から明らかになりました。面白いですね。

 

中学年は、苦味、うま味が高学年より高い結果となり、
総合的に一番の結果になった、ということがわかります。

 

 

小学生の年齢層の内訳を調査することは初の試みでしたので、とても興味深い結果だったと思います。

そもそも日本でほかに誰も調査していない内容だと思いますので、、、
食に携わるお仕事をされている方等も、是非ご参考にしてくださいね!

 

 

 

なお、今回の味覚調査では、当協会にて開発・販売している「味覚検定チョコ」を活用しました。

自分の味覚が良いか、悪いかを楽しみながらチェックできるチョコレートとなっていますので、
ご興味をお持ちの方は是非チャレンジしてみてください!

 

以上!今日は小学生の味覚に関するお話でした!

 

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本日のまとめ

・小学生で味覚が良いのは中学年(9~10歳)
・低学年(7~8歳)は味覚が良くない(あるいは味を適切に表現できない)
・チョコを食べられると喜んで調査に協力してくれました。ありがとうございます。
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