皆さん、「クロスモーダル効果」という言葉を聞いたことがありますか?
これは、
異なる感覚同士が互いに影響し合い、知覚や印象が変化する現象
のことを言います。
味覚は、舌で感じるだけでなく、
視覚、聴覚、触覚、嗅覚に影響されるということですね!
このクロスモーダル効果について、「Nスタ」にて解説させていただきましたので、
出演部分を中心に一部ご紹介させていただきます。
Nスタは、TBSテレビで平日午後3:49~7:00に放送されている報道・情報番組です。
過去にも何度か解説をさせていただいているのですが、
参考記事:ニュース番組「Nスタ」にてさくら味の解説が紹介されました!
参考記事:辛さを感じるのはなぜ?激辛好きの特徴は?~Nスタ(TBS)にて解説をさせていただきました~
今回は、「手づかみで食べる料理はおいしい?」というテーマについて
出演・解説させていただきました。



お寿司を手で食べた場合、
箸で食べるよりおいしくなるのでしょうか?
それとも、変わらないでしょうか?
専門家の意見を聞きます。

まず、東北大学の教授の方の解説。


手で食べると感覚の量が増えるという着眼点がとても興味深かったです!
続いて、日本味覚協会を代表して解説します。




クロスモーダル効果の影響があるため、手づかみの方がおいしく感じやすいのではないか、
という見解を述べさせていただきました。


クロスモーダル効果は、(繰り返しになりますが)
異なる感覚同士が互いに影響し合い、知覚や印象が変化する現象
のことを言います。
例えば、
・風鈴の音を聞くと涼しく感じる(聴覚によって触覚が変化する)
・高級なお皿に盛られた料理はおいしく感じる(視覚によって味覚が変化する)
が挙げられます。





手で食べることで、まず触覚の情報が脳に入力されます。
今回のクロスモーダル効果に当てはめると、
事前に入力された触覚の情報によって、味覚が変化する
ということになります。




ただし、もちろんですが、すべての食べ物に当てはまる訳ではありませんし、個人差も大きいです。
味覚は、習慣・文化的側面や、心理的要素も影響しますので、
クロスモーダル効果のプラス面より、心理的マイナス面が大きい人にとっては、
むしろ「おいしくない」と感じてしまう可能性もあると思います。





おにぎりのように、日本人にとって手で食べることがなじみ深いもの
(おにぎりも多少手が汚れますが、そこまで気にならないと感じるもの)
については、手で食べたほうがおいしいと感じやすいのではないかと思います!
以上!本日はクロスモーダル効果に関するお話でした!
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本日のまとめ
・クロスモーダル効果とは、異なる感覚同士が影響し知覚や印象が変化する現象。
・手づかみで食べる場合、触覚によって味覚が変化する。
・手づかみで食べる前には、しっかり手を洗いましょう!
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