スイカに塩をかけて食べるとおいしい!というのは有名な話だと思っていたのですが、
令和の若者にとっては「おばぁちゃんがやってるイメージ」という声もあがっています。

なんと今では、スイカに塩ではなく、レモンをかけるのが新常識となっている模様!

このような、味の組み合わせ効果に関するお話を、一般社団法人日本味覚協会を代表して
MBS『水野真紀の魔法のレストラン』にて解説させていただきましたので、一部ご紹介させていただきます。

またあわせて、甘味と酸味の対比効果についても考察してみたいと思います!

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『水野真紀の魔法のレストラン』は、
関西エリアにて毎週水曜夜7時より放送されているグルメ情報番組です。

 

今回、2026年6月17日放送の番組にて、味の組み合わせ効果(主に対比効果)に関する解説をさせていただきました。

 

 

 

そもそも、スイカに塩をかけるのは、千利休がきっかけとのこと。

 

 

なぜスイカに塩をかけると、しょっぱくなるのではなく甘くなるのでしょうか。
日本味覚協会を代表して解説します。

 

 

対比効果とは、
2種類以上の異なる味を混合したときに、一方または両方の味が強められる現象
を指します。

どちらか一方の味が強く、それに対して他方の味が弱いときに起こりやすいと言われています。

 

味の感じ方は、1+1=2になるわけではないという点が、とてもおもしろいですよね!

 

 

なお、今の若者はスイカに塩をかけていない様子。

 

 

なんと、今はスイカにレモンをかけることが流行しているのです!

 

 

番組のご紹介はここまでにして、ここからは、

スイカにレモン、つまり甘味と酸味の組み合わせがなぜ有効なのかを考察してみたいと思います。

 

 

甘味と酸味の組み合わせ効果

味の組み合わせ効果には、大きく分けて

・対比効果
・抑制効果
・相乗効果

があります。

※参考記事:なぜスイカに塩をかけるの?~隠し味の秘訣「対比効果」「抑制効果」「相乗効果」「変調効果」~

 

 

これらの効果は、どの味でも常に発生する、というわけではなく、
味の組み合わせによって起こったり起こらなかったりします。

 

では、今回のケースである甘味と酸味の組み合わせではどうか、と言うと、
「抑制効果」が起こることが一般的とされています。

これは、酸味が強いときに、少量の甘味を加えることで発生します。
例:レモンに砂糖を少し加えると酸味が抑えられる

 

では、前述の「スイカにレモン」の場合はどうでしょうか。
これは、甘味が強いときに、少量の酸味を加えた場合、ということになります。

 

この場合に発生する効果が何か、という点は、実はそこまでメジャーではありません。
(調べてもあまり出てこないと思います)

なぜかというと、ちょっとややこしいからです。

このややこしさの部分をわかりやすく言うと、
酸味の濃度によって「対比効果」と「抑制効果」のどちらも発生するのです!

 

 

いくつかの文献を調査したところ、「対比効果」と「抑制効果」が発生する条件は以下と言えそうです。

「対比効果」が発生する濃度・・・約0.04%~0.2%
どちらとも言えない(転換点)・・・0.2~0.6%
「抑制効果」が発生する濃度・・・0.6%~

※これは、甘味の砂糖濃度が5~10%の場合。
組み合わせる甘味がもっと強い場合は、酸味の濃度も上がります。

 

 

ただ、酸味の濃度で0.2%とかいっても、ピンときませんよね。

そこで、酸味の代表格であるレモンを例に挙げたいと思います。

 

食品成分データベースによると、
レモン果汁100gあたりにクエン酸が約6.5g含まれています。

つまり、レモンの酸味濃度は約6%といえますね。

 

濃度をレモンに言い換えると、先ほどの条件は以下となります。

 

「対比効果」が発生する濃度・・・レモンを30~150倍薄めた濃度
どちらとも言えない(転換点)・・・レモンを10~30倍薄めた濃度
「抑制効果」が発生する濃度・・・レモンを10倍以下に薄めた濃度

 

 

わかりやすくするためにレモンで例えたつもりが、逆にわかりにくくなってしまったかもしれませんね・・・。

 

ちなみにレモンでいうと、約300倍に薄めた濃度が、人が初めて酸っぱいと感じるギリギリの濃度です。

もちろんこれは個人差があり、味覚が悪い人は150倍薄めた濃度でも酸っぱいと感じないレベル。

 

【参考】
味覚が良いか悪いかをチェックしたい人は「味覚検定チョコ」あるいは「味覚検定(3級)」がオススメです!

<味覚検定チョコ>

 

<味覚検定(3級)>

 

 

つまり、結論として、

前述のスイカにレモンが合う、というのは、
理由としては対比効果が発生しているから、と考えられるが、
その場合に加えるレモンの量(濃度)はほんの少量である、

ということがわかりますね!

 

 

甘味と酸味の対比効果の関係については、これまでテーマとして掘り下げたことがなかったので、
個人的にもとても興味深い調査となりました。

 

以上!本日はスイカとレモン(甘味と酸味)の組み合わせ効果に関するお話でした!

 

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本日のまとめ

・スイカに塩をかけると対比効果が発生する
・スイカにレモンをかけても(濃度により)対比効果が発生する

・米津玄師のLemon好きです

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関連記事:【対比効果】スイカに塩をかける人はどのくらいいる?

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