スーパーで野菜を買うときって、
適当に選んでいる訳ではなく、
もしかしたら無意識かもしれませんが、必ず何かを基準にして選択していますよね。
では一体、何を基準にして選択しているのでしょうか?
今日は、野菜を購入する際に何を重視するか、を示す論文をご紹介します!
野菜を購入するとき、季節性が重視される?
春です!
お花見など、春を感じるイベントが多い季節ですが、
皆さんは、野菜を見ても季節を感じますか?
今回は、野菜の季節性について調査した、ある論文の内容を一部ご紹介させていただきます。
引用:Naomi Gotow他,Nostalgia evocation through seasonality-conscious purchasing behavior revealed by an online survey using vegetable names,Sci Rep,2022
この文献では、
66歳から85歳(平均年齢71.4歳)の258名のうち、
「自分で野菜を買わない」と答えた63名を除く195名を対象に
「野菜購入時に重視する項目」について調査を行いました。
なお、この論文は幅広い年齢層を対象にしたものではなく、
高齢者の方に限定した調査なので注意が必要です。
(ただし、普段自分で野菜を買わない人は対象外にしているので、ある程度の精度は担保されていると思います)
※過去に、政府統計によるアンケートについてもご紹介しています。詳細は以下をご参照ください。
参考記事:食品を選択する際に「おいしさ」を重視する人の割合は?
選択肢は、以下の10項目です。(複数選択可)
・量
・価格
・栄養
・味
・汎用性
・産地
・調理しやすさ
・入手性
・季節性
・色
果たして、どのような項目が重視されるのでしょうか?
結果はこちらです!

第1位:価格(81%)
第2位:季節性(73%)
第3位:産地(54%)
という結果でした!
「価格」が1位なのはまぁわかりますが、「季節性」が2位というのが驚きですよね!
季節性を重視するのはなぜ?
この文献では、103種類の野菜について調査しましたが、
「季節性を重視する」と答えた人は、「季節性を重視する」と答えない人と比べて、
ノスタルジーを感じる野菜の数が多い!
ということがわかりました。
※ノスタルジー・・・過去の懐かしい思い出や時間を愛おしく思う感情。
つまり、過去の記憶が、購入の要因となっているわけですね!
ちなみに、高齢者ほど、経験値が多いので、ノスタルジーを感じやすいと考えられます。
そのため、今回の高齢者を対象にした調査では、「季節性」を重視する人が多くなったのも納得ですね。
プルースト効果とは?
余談ですが、
「プルースト効果」とは何か、知っていますか?
フランスの作家マルセル・プルーストの長編小説『失われた時を求めて』では、
紅茶に浸したマドレーヌを口にした瞬間、
その香りに刺激されて幼い頃の風景が鮮やかによみがえる様子が丁寧に描写されています。
まさに、前述のノスタルジーですね!
これを由来として、
・特定の香りを嗅いだとき、その香りに紐づいた過去の記憶や感情が無意識的に呼び起こされる現象
のことを、「プルースト効果」と呼ぶようになりました。
小説の一節が効果の名前になっているなんて、なんだか素敵ですね!
皆さんも、明日から食事の際に「プルースト効果が起きた!」と言ってみてはいかがでしょうか。
以上!本日は、野菜購入時に重視する項目(特に季節性)に関するお話でした!
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本日のまとめ
・高齢者が野菜を購入する際に重視する項目の1位は価格、2位は季節性。
・季節性を重視する人は、ノスタルジーを感じる野菜が多い。
・私はマドレーヌを食べてもプルースト効果は発生しません。
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