「ミルクチョコレート」、「ホワイトチョコレート」の食べ比べに続いて、
今回は「ビターチョコレート」(ブラックチョコレート)の食べ比べ(味覚評価)です!

なんとなく甘さが控えめで苦いチョコレートのことを
「ビターチョコ」とか「ブラックチョコ」と呼んでる人が多いと思いますが、、、

実は、「ビターチョコ」と「ブラックチョコ」には、原料などに厳密な違いはなく、
呼び方の違いであると考えられます。「ダークチョコ」と呼ばれることもあるみたいです。。

 

そんなビターチョコの3商品(明治、ガーナ、ダース)について、味の違いを評価してみました!

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そもそも、「ミルクチョコ」と「ホワイトチョコ」と「ビターチョコ(ブラックチョコ)」には
どんな違いがあるのでしょうか?

参考記事:「ミルクチョコ」「ビターチョコ」「ホワイトチョコ」の違い~ミルクチョコよりビターチョコが好きな人は苦味の味覚感度が良い?~

 

簡単に言うと、、
「ビターチョコ」とはミルクが入っていないチョコレートのことを言います!

ただ最近では、多少のミルクが入っていてもビターチョコと言ったり、
カカオ分が70%から90%の低糖のチョコレートを指す場合もあるようです。

 

 

と前置きはここまでにして、いよいよ本題です!

 

今回も、「明治」、「ロッテ」、「森永」3社のチョコレートで味覚評価を実施しました。

「明治ブラックチョコレート」【明治】

「ガーナブラックチョコレート」【ロッテ】

「ダースビターチョコレート」【森永】

 

※日本味覚協会所属の評価者4名にて味覚評価を実施しました。

 

なお、前回までのミルクチョコレート、ホワイトチョコレートの味覚評価(食べ比べ)の結果については、以下の記事をご参照ください!

参考記事:【ミルクチョコレート】「明治」「ガーナ」「ダース」の味の違いは?一番おいしいのは?~味覚評価(食べ比べ)~

参考記事:【ホワイトチョコ】「明治」「ガーナ」「ダース」の味の違いは?一番おいしいのは?~味覚評価(食べ比べ)~

 

 

栄養成分表示

 

まず、それぞれのチョコレートの栄養成分表示を調べてみました。

内容量は、明治が41g、ガーナが50g、ダースが42gです。

1gカロリーあたりのカロリーを見ると、ダースがほんのすこーしだけ高いです。
(0.3kcalくらいです、ほぼ変わりませんね)

特徴としては、
明治、ガーナに比べダースの「たんぱく質」が少ないこと、が挙げられると思います。

 

 

レーダーチャート(味覚評価/採点法)

 

今回は、ビターチョコレートの味の要素として、

1.苦味
2.ミルク感
3.カカオの香り
4.なめらかさ(口溶け)
5.砂糖の甘さ
6.コク
7.固さ

の7項目を設定し、
各項目について5点満点で味覚評価(採点法)を行いました。

結果は、以下の通りです。

 

「ビターチョコ」ではありますが、、
3種類ともに、強い苦味はあまり感じませんでした。

その中でも、ビター感が最も強かったのは「ガーナ」です。
一方で、最も甘かったのは「ダース」で、ミルク感もあり、ミルクチョコと同じくらい甘いのではないか、と思えるような印象でした。

 

苦味の強い「ガーナ」は、砂糖の甘さやミルク感といった項目だけでなく、
コクや固さの項目も低い点数となったので、
シンプルに苦いチョコを溶かして手作りチョコに使いたい!という場合に適していそうに感じました。

また「ダース」は甘さやくちどけ重視、「明治」はバランス重視、といえると思います。

 

 

原材料表示と味覚評価の関係

 

次に、原材料表示を見比べてみます。

【明治】

 

【ガーナ】

 

【ダース】

 

まとめると、以下のようになります。

【明治】砂糖カカオマス、植物油脂、全粉乳、ココアバター/レシチン、香料

【ガーナ】カカオマス砂糖、植物油脂、ココアバター、全粉乳/乳化剤、香料

【ダース】砂糖カカオマス、植物油脂、ココアバター、バターオイル/乳化剤、香料

 

表示をみると、
「明治」と「ガーナ」には、全粉乳が含まれているので、ミルクがちょっと含まれる系ビターチョコで、
「ダース」は、ミルクが全く含まれない系「ビターチョコ」
と言うことができます!

 

 

それでは、それぞれのチョコレートの特徴を見ていきます。

 

 

「明治ブラックチョコレート」の特徴

 

原材料表示を見てみると、3商品の中では一番特徴が少ない形になっているのかなという印象です。

 

表示の順を見ると、砂糖が最も多く含まれています。
味覚評価でも、砂糖の甘味を強く感じました。

 

※原材料表示は、入っているものが多い順に書かれるというルールがあります。
※参考記事:食品表示の豆知識その③~原材料表示のルールとアレルギー物質~

 

植物油脂は(他2商品と同様に)3番目に記載されていますが、
なめらかさ(口溶け)は3つのチョコレートの中で最も感じにくい結果でした。

 

そして、全粉乳が4番目にきていることが明治の大きな特徴かなと思います。

ただ、味覚評価の「ミルク感」の項目を見ると、
全粉乳の表示が5番目にある「ガーナ」よりミルク感を強く感じたことは当然の結果かと思いますが、全粉乳の含まれない「ダース」よりミルク感を弱く感じたことは少し意外な結果でした。

 

 

「ガーナブラックチョコレート」の特徴

 

ガーナのブラックチョコは、3つの中で唯一カカオマスが最も多く含まれていることが特徴です。

実際に味覚評価でも、最も苦味やビター感を強く感じたのは「ガーナ」でした。

 

また全粉乳が(5番目の表示ではあるけれど)含まれているのに、
味覚評価では、全く全粉乳が含まれない「ダース」よりミルク感を弱く感じました。
(ただし、これはカカオマスのビター感が強調された結果かもしれません)

 

 

「ダースビターチョコレート」の特徴

 

ダースのビターチョコは、「明治」と同様に砂糖が最も多く含まれ、次に、カカオマス、植物油脂という順番になっています。

 

ダースの特徴は、全粉乳が含まれていないことと、バターオイルが含まれていることです。

味覚評価では、(ミルクが含まれていないのにも関わらず)3つの中で最も強くミルク感を感じたのは、乳が原料のバターオイルが含まれているのが要因である可能性もあるのではないかと考えられます。

 

 

 

おいしさの評価

 

日本味覚協会では、僭越ながら
各個人が感じた「おいしさ」についても5点満点で評価をしています。

 

その結果はこちらです!

 

ビターチョコレートのおいしさのポイントとなったのは、「甘味と苦味のバランス」だと思います!

 

「ダース」は、3つの中で最も甘く、特に後味に残るような甘さがあり、苦味はほとんど感じず、ミルクチョコのような印象でした。

 

「ガーナ」は、先味が甘いものの、後からだんだん苦くなってくる印象で、3つの中で最もビター感が強かったです。

 

そして、「明治」は、先味から甘味が立ち、先味から中味にかけてコクがあり、後味に苦味がありました。
甘味と苦味のバランスが良かったことから、おいしさ評点では1位となりました!

 

 

なお、日本味覚協会ではこのような味覚評価(商品評価)をインスタグラムにて公開しています!
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本日のまとめ
・明治は、甘味と苦味のバランスが良い!
・ガーナは、1番ビターで、大人な味!
・ダースは、ミルク感強めでお子様系ビターチョコ!
・チョコレートといえば味覚検定チョコもおすすめ!
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参考記事:【ミルクチョコレート】「明治」「ガーナ」「ダース」の味の違いは?一番おいしいのは?~味覚評価(食べ比べ)~

参考記事:【ホワイトチョコ】「明治」「ガーナ」「ダース」の味の違いは?一番おいしいのは?~味覚評価(食べ比べ)~

参考記事:あなたの好きなチョコの種類は?チョコレート人気ランキング!~ミルク/ビター/ホワイト/ルビーチョコ~

参考記事:おいしい手作りチョコのコツ~なぜ「テンパリング」が必要なのか?~

参考記事:【バレンタインにおすすめ】味覚検定チョコに関する質問にお答えします~答えって同じ?/口コミは?~

 

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