レストランに食事に行ったときに、
「その料理おいしい?芸能人みたいに食レポしてみて!」
と言われたら、どうしますか?

普段、食事をしている時に、特に感想・コメントを言っていない人は、
急に、上手に面白いコメントができないと思います!

そんなあなたに!!

今日は食レポのコツ、方法(例文・言葉・コメント)を一覧にまとめてみました!
特に、芸能人(グルメリポーター)の方は必見です!!

スポンサーリンク

 

 

 

 

 

食レポのコツ・表現方法

食レポのメインは「食べた後」のコメントになりますが、上級者は「食べる前」にも気の利いたコメントをします。

そこで、食レポのコツ・表現方法について
・食べる前
・食べた後
の2つに分けて整理してみました!

 

 

 

「食べる前」の食レポのコツ・表現方法

食べる前にコメントする項目・観点として、以下の8つに整理できます。

1.色・光沢(外観1)

2.大きさ・形(外観2)

3.普通さ・他との比較(外観3)

4.音

5.香り

6.製法

7.新鮮さ

8.心の動き

 

 

 

1.色・光沢(外観1)

<主な表現ワード・コメント例>

・真っ赤な
・色鮮やかな
・カラフルな
・オシャレな
・ツヤのある
・インスタ映えしそう

 

<例文>

「この3種のマカロン、カラフルでオシャレで、とてもインスタ映えしそうですね!」

 

 

 

2.大きさ・形(外観2)

<主な表現ワード・コメント例>

・大きな
・食べきれないほどの量の
・四角い
・星形の
・山盛りの

 

<例文>

「このローストビーフ丼、富士山のような形をしてて綺麗ですね!めちゃくちゃ山盛りで、とても食べきれそうにない量です!」

 

 

 

3.普通さ・他との比較(外観3)

<主な表現ワード・コメント例>

・王道の
・昔ながらの
・話題の
・今まで見たことない
・普通じゃない

 

<例文>

「これがSNSでも話題の進化系どら焼きです。まるでケーキみたいですね!今まで見たことない形です」

 

 

 

4.音

<主な表現ワード・コメント例>

・ジュージューと焼ける音がする
・ぐつぐつと煮えている
・食欲をそそる音がする

 

<例文>

「さあ、ステーキが出てまいりました。ジュージューと焼ける音がして食欲をそそります!」

 

 

 

5.香り

<主な表現ワード・コメント例>

・おいしそうな匂い
・バラの香りのする
・カレーの匂いが漂う
・芳醇な香り
・香ばしい

 

<例文>

「この鰻の蒲焼、匂いだけで白米5杯くらい食べれそうです!」

 

 

 

6.製法

<主な表現ワード・コメント例>

・自家製の
・自然な、天然な
・オーガニックの
・手作りの
・老舗の
・生の
・秘伝の
・国産の
・砂糖不使用の
・幻の

 

<例文>

「この秘伝のタレは、100年前から毎日継ぎ足しで作っている、この店でしか味わえないものです!」

 

 

 

7.新鮮さ

<主な表現ワード・コメント例>

・できたてほやほや
・焼き立て
・揚げたて
・炊きたて
・みずみずしい
・旬な
・産地直送
・新鮮な
・完熟の
・熟成した

 

<例文>

「この魚は、今朝、静岡の漁港で水揚げされて産地直送なのでとても新鮮です!」

 

 

 

8.心の動き

<主な表現ワード・コメント例>

・おいしそう
・空腹を刺激する
・早く食べたい
・ワクワクする

 

<例文>

「このラーメン屋の行列を見ただけでも空腹を刺激してワクワクします。早く食べたいですね!」

 

 

 

 

「食べる前」の食レポのコツ・表現方法まとめ

 

 

 

 

 

 

「食べた後」の食レポのコツ・表現方法

続いて、食べた後の食レポについてお話しします!
食べた後にコメントする項目・観点として、以下の13に整理できます。

1.おいしさ(まずさ)

2.温度

3.基本五味(甘味・塩味・酸味・苦味・うま味)

4.辛味・渋味

5.濃淡・コク・脂っぽさ、インパクト

6.食感

7.風味

8.先味・中味・後味

9.バランス

10.豪華さ・高級さ

11.素材の味

12.お店・市販品の味

13.愛情、気持ち

 

 

 

1.おいしさ(まずさ)

<主な表現ワード・コメント例>

・おいしい(うまい)
・まずい
・絶妙
・絶品、美味
・最高
・やばい
・クセになる、やみつきになる
・満足、幸せ
・頬が落ちる
・言葉にできないほどのおいしさ
・つい食べ過ぎてしまう
・もう二度と食べたくない
・口に合わない
・衝撃的

 

<例文>

「これはクセになるおいしさです。衝撃的です。絶品で、つい食べすぎてしまいます。この料理に出会えて幸せです!」

 

 

 

2.温度

<主な表現ワード・コメント例>

・あったかい
・熱い
・あっつあつ、
・冷たい
・常温の、ぬるい
・頭がキーンってなるほど冷え冷え

 

<例文>

「このキムチ鍋、あっつあつです!口の中やけどしそうです」

 

 

 

3.基本五味(甘味・塩味・酸味・苦味・うま味)

<主な表現ワード・コメント例>

・甘い、甘味がある
・しょっぱい、塩味が強い
・すっぱい、酸味がある
・苦い、ほろ苦い、苦味が強い
・うま味が強い、ダシのきいた
・甘酸っぱい
・甘くて苦い
・酸味と塩味が強い

 

<例文>

「このイチゴ、甘味が強くて、ほのかな酸味もあって美味しいです!」

 

 

 

4.辛味・渋味

<主な表現ワード・コメント例>

・辛い、辛味が強い
・激辛
・辛口の
・渋い、渋味のある
・収斂味のある

 

<例文>

「この麻婆豆腐、めちゃくちゃ辛いですね!激辛よりも辛いです!」

 

 

 

5.濃淡・コク・脂っぽさ、インパクト

<主な表現ワード・コメント例>

・濃厚
・こってり、あっさり
・味が濃い、味が薄い
・油っぽい
・重い
・くどい
・コクがある
・キレがある
・厚みがある
・ボディ感がある
・ふくらみがある
・幅がある
・上品な
・まろやか
・パンチがある
・淡泊な
・物足りない
・複雑な
・食べ応えのある
・ヘルシーな

 

<例文>

「このラーメンのスープ、とても濃厚・こってりしててコクがありますね!」

 

 

 

6.食感

<主な表現ワード・コメント例>

・固い、やわらかい
・サクサク
・とろける
・ふわふわ
・歯ごたえがある
・コリコリ
・モチモチ
・くちどけの良い
・シャキシャキ
・パリパリ
・ジューシー
・プリプリ
・ふわとろ
・コシのある
・なめらかな
・こんがり
・口当たりの良い

 

<例文>

「この焼き立てのパン、外はサックサクで中はモッチモチです!」

 

<参考>
早川文代さんによる日本語テクスチャー用語に関する研究
(日本食品科学工学会誌 第60巻 2013年7月)
によると、日本語のテクスチャー(食感)用語は445語と非常に数が多い、とのこと。

※中国語は144語、フィンランド語は71語、フランス語は224語。
※同じ手法による調査ではないため厳密には比較できないが、日本語の用語が多いというのは言えるのではないかと考えられています。

 

 

 

7.風味

<主な表現ワード・コメント例>

・風味豊か
・バター風味
・チーズ風味
・甘い風味
・チョコ風味
・カツオの風味がする
・異風味がする

 

<例文>

「この蕎麦つゆ、カツオの風味が強いですね!」

 

※「香り」と「風味」は以下のように分けて表現します。
香り:食べる前に、くんくん嗅いて感じるもの(オルソネーザル)
風味:食べた後に、鼻から抜けるように感じるもの(レトロネーザル)

 

 

 

8.先味・中味・後味

<主な表現ワード・コメント例>

・先味が強い
・中に厚みがある
・後味が良い、後味が悪い
・後味が甘ったるい
・後味に辛味が持続する

 

<例文>

「この飴、後味が甘ったるいですね」

 

 

 

9.バランス

<主な表現ワード・コメント例>

・うま味と塩味のバランスが良い
・甘味と酸味とほろ苦さのバランスがマッチしている
・塩梅の良い
・味と風味のバランスが最高

 

<例文>

「この味噌汁、うま味と塩味のバランスが良いですね!おかずと合わせた時の味・風味も調和がとれています。」

 

 

 

10.豪華さ・高級さ

<主な表現ワード・コメント例>

・贅沢な味
・高級感のある味
・豪華な
・本場の
・こだわりの
・本格的な
・一流の
・大人の味

 

<例文>

「このチョコレート、大人の味がしますね。とても高級感のある味わいです」

 

 

 

11.素材の味

<主な表現ワード・コメント例>

・レモンの味
・カレー風味
・シナモンの香り
・ジャガイモの甘みがある
・フルーティーな
・イチゴのように甘酸っぱい
・ピーマンのような苦味
・パクチーの味がする

 

<例文>

「このカレー、ほんのりと赤ワインの風味がします。隠し味に赤ワインを入れてますね?」

 

 

 

12.お店・市販品の味

<主な表現ワード・コメント例>

・天下一品のラーメンのようにこってりしている
・吉野家の牛丼の味
・ココイチの
10辛のカレーくらい辛い
・生茶のような苦味
・アサヒスーパードライのようなキレがある

 

<例文>

「このカレー、ココイチの10辛よりも辛いです!」

 

 

 

13.愛情、気持ち

<主な表現ワード・コメント例>

・心のこもった
・やさしい味
・作り手の愛情を感じる味わい
・お母さんの味噌汁の味

 

<例文>

「この定食、とても優しい味がします。まるでお母さんの味です」

 

 

 

 

「食べた後」の食レポのコツ・表現方法まとめ

 

 

 

 

おまけ

食べた後に、いかにも食レポ(コメント)しそうな空気を醸し出して、あえて何も言わずに沈黙
「これ、今なに待ちですか?」
(かまいたちさんのネタ)

 

私は仕事柄、「食レポのコツ教えてください!」と言われることも多いのですが、その時に「じゃあ手本を見せますね!」と言ってからこのネタをやることがあります笑。

「これ、今なに待ちですか?」⇒「おまえや!」とツッコんでくれる人が近くにいる場合は、経験上、毎回ウケます(さすが、かまいたちさんのネタです)。

 

 

 

 

 

 

以上、今日は食レポのコツ、方法(例文・言葉・コメント方法)について整理してみました!

世の中には幅広い料理があり、それぞれ、個別に特徴があると思います。
そして、それぞれの料理には、作り手のこだわりポイントがあるはずです。

料理を食べて、その作り手のこだわりポイントを理解し言及できるような食レポ(コメント)ができるのが理想だと思っています!

本日ご紹介した分類の中のどれかに、そのこだわりポイントがあるはずです。

ぜひ食事する際には、本日ご紹介した分類方法・言葉・例文をご参考いただけますと幸いです!

———————————————————————————–
本日のまとめ

・食レポの表現方法として「食べる前」に8項目、「食べた後」に13項目に整理。
・作り手のこだわりポイントを理解し言及できる食レポが理想。

・食レポ上達の第一歩は、「おいしい」を禁止ワードに設定すること。
————————————————————————————

スポンサーリンク

関連記事:味覚を良くする方法を考える(その②)~味の表現法12のコツ「食レポの極意」~

関連記事:味覚を良くする方法を考える(その①)~ボンカレーとカリー屋カレーの違い、表現できますか?~

関連記事:味の分類~5つの基本味「五味」~

関連記事:味覚は衰える?~年齢と味蕾の数の関係~

関連記事:男性と女性、味覚が良いのはどっち?

関連記事:親と子供の味覚は、本当に似てる?~親子の味覚類似性~

関連記事:亜鉛と味覚の関係とは~『たけしの家庭の医学』の監修をさせていただきました~

関連記事:菌とウイルスの違いは?~サルでも分かるウイルス・細菌・真菌の分類~

関連記事:味覚の良さは遺伝子が関係してる?~苦味遺伝子~

関連記事:新型コロナウイルスは嗅覚・味覚障害に関係?~味覚障害の対策~

関連記事:300人に1人は味覚がおかしい?~味覚障害の原因と対策~

関連記事:「月が綺麗ですね」「星が綺麗ですね」の意味とは?

関連記事:味覚受容体とは?~ヒトが味を感じるメカニズム~

関連記事:食感のオノマトペとは?よく使われる”食感ワード”ランキング!

アンケートにご協力お願いします

あなたが食べ物のおいしさを判断するときに、味(味覚)以外で最も重視するのはどれですか?

日本味覚協会のインスタグラム

日本味覚協会では、食べ比べ・飲み比べ(商品評価)/人気ランキングの調査等を実施しています。

日本味覚協会のインスタグラム

を是非ご参照お願い致します!

日本味覚協会のTwitter

日本味覚協会の公式Twitterをはじめました!

よろしければフォローお願い致します!