新型コロナウイルスによって甚大なる影響が出ている方が多いかと思います。本当に大変ですよね・・・。
ニュースによると、明日にも緊急事態宣言が出されるようです。

既に週末には不要不急の外出自粛要請が出ておりますが、中には出歩いている人もいるようで、自粛に対する考え方も人それぞれです。

今日は、この「自粛」に関する行動について、「ポジティブ思考」「ネガティブ思考」の観点から考えてみたいと思います。

 

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新型コロナウイルスに関しては、2020年4月6日現在でも、まだよく分かっていないことが多いです。
よく分からないからこそ、「楽観的」に考える人もいれば、反対に「悲観的」に考える人もいるのは、ある意味、自然なことかもしれません。

「よく分かっていないこと」を、シンプルに以下の3つに絞って考えてみます。

・自分が感染している可能性
・他人に感染させる可能性
・感染した場合に、死ぬ可能性

 

 

1.自分が感染している可能性

新型コロナ感染者の17.9%は無症状、という報告もあります。
また、中国では、感染者の78%が明確な症状を示さなかった、という報告もあります。

つまり、症状が出ていなくても、自分が感染している可能性は十分にあると考えられます。

現在の日本では、特に理由がない限りは無症状の人は検査が受けられません(またPCR検査も偽陰性、偽陽性の可能性もあります)。

よって、そもそも自分が感染しているかどうか、は、
・ポジティブ(楽観的)に考えるか
・ネガティブ(悲観的)に考えるか
次第になります。

 

ポジティブ思考 ⇒「自分は感染していない」と考える
ネガティブ思考 ⇒「自分は感染している」と考える

 

 

2.他人に感染させる可能性

厚生労働省のHPには、空気感染について以下の記載があります。

国内の感染状況を見ても、空気感染は起きていないと考えられるものの、閉鎖空間において近距離で多くの人と会話する等の一定の環境下であれば、咳やくしゃみ等がなくても感染を拡大させるリスクがあります。

「閉鎖空間」「近距離」「会話する等の一定の環境下」について、どのように解釈するかは人ぞれぞれです。

例えば、広めのお店(居酒屋やカフェ)を「閉鎖空間」と考えるかどうかは人によっても違うでしょう。

距離についても、2m以上離れていれば会話しても問題ない、と考える人もいれば、5m以上ないと不安、という人もいるし、1mでも問題ない、と考える人もいます。

マスクをしていれば会話しても問題ない、と考える人もいれば、マスクをしていても会話は危険、と考える人もいます。

2m以内ではマスクをしていても会話は危険、と考えている人からすると、電車内で、近くで他人が会話していたらイラっとすることでしょう。でも、会話してる人は、マスクしてるから問題ない、と考えているのです。この考え方の違いが埋まらないと、イライラはなくなりません。

 

ポジティブ思考 ⇒「普通に会話するレベルであれば他人に感染させない」と考える
ネガティブ思考 ⇒「2m以内に近づいただけで他人に感染させる」と考える

 

 

3.感染した場合に死ぬ可能性

日本では2020年4月5日現在で新型コロナの致死率は感染者の2.3%と報告されています。

国によっては、もっと致死率が高いところも多いですね。

自分が感染しても(また他人に感染させても)大したことない、と考えるのか、感染したら死ぬ(感染させたら殺人と同じ)と考えるのか、人それぞれです。

 

ポジティブ思考 ⇒「感染しても(させても)大したことない」と考える
ネガティブ思考 ⇒「感染したら死ぬ、感染させたら殺人」と考える

 

 

ポジティブ思考とネガティブ思考、どっちが良い?

平常時では「ポジティブ思考」を推奨されることが多いです。自己啓発の本でも「ポジティブになろう」のような意見が多いですね!前向きに考えることは良いことです。

 

しかし、現在のような非常時では、早期にコロナウイルスを収束させるためにも、徹底的にネガティブ思考すべきだと考えます。

つまり、
・自分は感染している
・他人に2m以内に近づいただけで感染させる
・感染させたら殺人と同じ
と考えることです。

国民全員がこのようにネガティブに考えて行動すれば、間違いなく早期に収束に向かうと思われます。

 

ただ、現実的には、この3つを考えて行動するのは難しいでしょう。特に「他人に2m以内に近づかない」というのは仕事をしていたりスーパーに買い物に行く時でも難しいため、「やむを得ず近づく場合は、可能な限り声を出さない」くらいにしかできないでしょうか・・・。

 

このようにネガティブに考えることは、ものすごく行動が制限されて、とても辛いです。反対に、ポジティブ思考であれば、特に行動を制限しないので自由度も高く、辛くないです。

そして、ポジティブ思考の人が多ければ、コロナウイルスも収束しないので、結果としてネガティブ思考の人の行動が制限される期間が長くなります。

よって、ネガティブ思考の人からすれば、ポジティブ思考の人を見ると、ものすごくイラっとすることでしょう。

 

まずは「コロナウイルスに対して、どのように考えるか」をしっかりと統一することが大事だと考えます。リーダーには、ぜひ国民の「考え方」を統一するようなリーダーシップをとって頂きたいと思います。

少なくとも「自分は感染している」と考えるべきかどうか、は、しっかりと意思疎通して統一見解とした方が良いと思います!
「ソーシャルデイスタンスをとって他人と2m以内には近づかないようにしましょう」と言っても、目的が「自分が感染しないため」なのか「他人に感染させないため」なのかどちらで考えるかによって、ヒトの行動は大きく変わるはずです。

 

 

私の好きな言葉の一つに「自信とは楽観的勘違いである」という言葉があります。
(漫画「ONE OUTS」に出てくる言葉です)

自信を持つこと(楽観的に勘違いすること)は、物事を推進する上で重要です。

しかし、今回の状況では、「根拠のない自信」が悪影響となります。
なぜ、自分は感染していない、と思えるのか。
なぜ、他人が近くにいても大声で話してよいと思えるのか。
なぜ、感染しても(感染させても)大丈夫と思えるのか。

ある意味、「自信のある人(楽観的勘違いしてる人)」が、感染を拡大させている、と言えます。

 

 

正直者(我慢する人)がバカを見る世の中にはなってほしくないです。
今は、いろいろ我慢しなきゃいけない期間で辛いと思いますが、この期間をなるべく短くできるように、皆さま一緒に協力していきましょう!

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本日のまとめ
・ネガティブに考えた方が良い時もある
・自分は既に感染している、と考えるべき
・今、電車内で会話する人はポジティブ思考なので周囲からイラっとされるでしょう。
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