最近は、牛乳の代替品として、
アーモンドミルクや、オーツミルク、スキムミルクなど、様々なものが売られています。

その中でも、1番メジャーなのは、「豆乳」ではないでしょうか。

今回は、そんな豆乳に関する飲み比べ(評価)の結果を紹介します!

「キッコーマン」「ポッカサッポロ」「トップバリュ」の「調製豆乳」について、
味のや、どれが1番美味しいのかを調査しました!

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豆乳は、日本農林規格(JAS)によって以下の3区分に定義されています。

無調整豆乳:「大豆固形分8%以上」→大豆たんぱく質換算3.8%以上
調製豆乳:「大豆固形分6%以上」→大豆たんぱく質換算3.0%以上
豆乳飲料(果汁系):「大豆固形分2%以上」→大豆たんぱく質換算0.9%以上

 

ちなみに、「調製豆乳」の「調製」は、「調整」ではないです!!
「調製」です!

しかし、無調整豆乳の方は「調整」になっています。これは不思議!なぜなんでしょうか!

 

日本豆乳協会さんのHPを見てみると、以下の記載があります。

ちなみに、単に「豆乳」と言われている無調整豆乳の"調整"と「調製豆乳」の"調製"とは、字が異なります。面白いですね。

 

「面白いですね」としかコメントがなく、理由は分からずじまい。。

辞書を引いてみると、
「調整」は、(なにか悪い状態のものを)整えるという意味があるとのこと。
調整豆乳にしてしまうと、元々の状態が悪いようなニュアンスを含んでしまうので、
ただ単に作るという意味のある「調製」になったのでしょうか。。(推測です)

 

 

さて前置きが長くなりましたが、、

 

そして、今回は、「調製豆乳」の(官能評価)として、以下の3種類を選出しました。

「調製豆乳」【キッコーマン】

「調製豆乳」【ポッカサッポロ】

「低質調製豆乳」【トップバリュ】

(2020年9月22日にの評価者にて官能評価を実施)

 

左から順に、

「キッコーマン」、「ポッカサッポロ」、「トップバリュ」です。

※公式HPによると「トップバリュー」ではなく「トップバリュ」が正しいようです。

 

内容量は、すべて220ml。

値段は、「キッコーマン」が84円、「ポッカサッポロ」も84円、「トップバリュ」は74円でした。
(スーパーマーケットのダイエーで購入しました)

見た目は、写真でみると光の加減で少し分かりにくくなってしまっていますが、
肉眼では、ほぼ同じレベルの乳白色でした。

 

 

栄養成分表示

次に、それぞれの栄養成分表示を見てみます。

 

他2つと違って、「トップバリュ」だけは、パッケージに「低糖質」と書かれています。
その名の通り、炭水化物の数値が低く、糖質量が抑えられていることが分かります。

 

 

レーダーチャート

今回は、調製豆乳の味の要素として、

1.甘味
2.大豆っぽさ
3.乳感(ミルクっぽさ)
4.香りの強さ
5.後味の強さ

の5項目を設定し、
各項目について5点満点で味覚評価(採点法)を行いました。

結果は、以下の通りです

緑色が「キッコーマン」、オレンジ色が「ポッカサッポロ」、水色が「トップバリュ」です。

 

 

原材料表示と味覚評価の関係

次に、原材料表示を見比べてみます。

【キッコーマン】

 

 

【ポッカサッポロ】

 

 

【トップバリュ】

 

 

まとめると以下のようになります。

【キッコーマン】
大豆、、米、天日/乳酸カルシウム、乳化剤、糊料(カラギナン)、香料

【ポッカサッポロ】
豆乳、砂糖、植物油脂、食塩/乳酸カルシウム、pH調整剤、乳化剤、香料

【トップバリュ】
大豆、植物油脂、食塩/乳化剤、香料、安定剤(カラギナン)、甘味料(アセスルファムカリウム、スクラロース)

 

「キッコーマン」と「ポッカサッポロ」は大豆の次に砂糖が多く含まれていますが、
「トップバリュ」は、砂糖は使用されておらず、高甘味度甘味料が用いられています。

2種類の甘味料が使用されていますが、
アセスルファムカリウムは、甘味度が砂糖の200倍!
スクラロースは、砂糖の600倍!

ですが、カロリーはゼロです。

参考記事:なぜ甘いのにゼロカロリー?~高甘味度甘味料とダイエット~

 

このように人工甘味料は、少量で充分な甘さを加えることができるので、

「トップバリュ」の原材料表示では、1番最後に表示されていますね。
(原材料表示は、含有量が多い順に表示されるルールです)

 

 

では、それぞれの調製豆乳の特徴について述べていきます。

 

「キッコーマン」の特徴

「キッコーマン」は、最も豆乳のクセを感じました。
特に、後味に大豆っぽさを強く感じました。

調製豆乳ではありますが、大豆をしっかりと感じることができるので、
豆乳好きの方におすすめです。

 

 

「ポッカサッポロ」の特徴

「ポッカサッポロ」は、最も牛乳に近い、と感じました。

あまーいミルクのような香りと風味で、
豆乳が苦手な方でも飲みやすそうです。

甘さが強いので、大豆っぽさをあまり感じませんでした。

 

 

「トップバリュ」の特徴

「トップバリュ」は、低糖質調製豆乳ので、甘さ控えめかと思いきや、
「キッコーマン」と同じレベルの十分な甘さを感じました。

これは、甘味料のアセスルファムカリウムとスクラロースが含まれているからだと考えられます。

大豆っぽい香りもしますが、ミルクと似た風味も感じるので、飲みやすいと思いました。

豆乳感の大豆っぽさと、ミルクのような甘さのバランスが
とてもよかったと思います。

 

 

おいしさの評価

日本では、僭越ながら
各個人が感じた「おいしさ」についても5点満点で評価をしています。

その結果がこちらです!

調製豆乳飲み比べおいしい

 

今回のおいしさ評点でポイントとなったのは、「豆乳感orミルク感」です!

キッコーマンは、後味に大豆っぽさを感じ、豆乳のクセを最も強く感じました。

トップバリュは、大豆っぽい香りも十分感じますが、ミルクに似た風味も感じ、
豆乳感とミルク感のバランスは最もよかったのではないかと感じました。

ポッカサッポロは、最もミルクの風味を感じ、甘い牛乳を飲むような感覚で飲むことができました!

 

おいしさ評点では、今回の評価者に豆乳感を苦手とする人が多かった影響を受け、
最もミルク感が強かった「ポッカサッポロ」が1位でした!!!!
(豆乳のクセが好き!という方には逆の結果になるように思います)

 

以上、調製豆乳の飲み比べ(味覚評価)でした。

なお、日本味覚協会ではこのような味覚評価(商品評価)をインスタグラムにて公開しています!
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本日のまとめ
・キッコーマンは、甘いけど、大豆感はしっかり、豆乳好きにおすすめ!
・ポッカサッポロは、まさにあんまーーーいミルクって感じ、豆乳苦手でもいけるかも!
・トップバリュは、大豆も感じるけど、牛乳っぽさも感じるからバランスが良い、あと安い!
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