2023年は「生成AI元年」とも呼ばれ、多彩なAIが登場し始めた年でしたね。
私たち日本味覚協会では、
AIをどのように活用すると良いのか、2024年に入ってもまだ模索中の段階ではありますが、
まずは慣れることが大事!ということで、今年は
AIの代表格であるCHATGPT(以下、GPT君)等をいろいろと使ってみようと思っています。
そこで今回、「春キャベツとキャベツの違いは?」というテーマで
GPT君に文章作成をお願いしてみましたので、内容を紹介します!
生成AIについては当協会の専門分野ではないため、
セミナー等で勉強させていただいている最中なのですが、
基礎的な部分として、
CHATGPTは「検索エンジン」として使うのではなく「文章生成」のために使う
ことが正しいのだそうです。(私は少し勘違いしていました)
文章を書いてもらうためには、指示(プロンプトと言います)の仕方がとても重要らしいのですが、
そのあたりは使いつつ慣れていくしかありません。
そこで今回、GPT君に以下の指示をしてみました!
わたし:春キャベツとキャベツの違いについて、「味覚ステーション」の記事のタッチで、ユーモアを交えて1000字程度で記事を書いてください。段落ごとにタイトルもつけてください
GPT君が答えてくれた内容は以下です!
(オレンジ色の文字がGPT君の回答。黒字で少し補足します)
春キャベツ vs. キャベツ: おいしさのバトル!
1.種まきのタイミング: 春キャベツは春に、キャベツは夏から冬に
春キャベツは、その名の通り春に収穫されるキャベツです。
一方、普通のキャベツは、春や夏、そして秋から冬にかけて収穫されることが一般的です。
春キャベツは寒さに強く、早く成長しやすい特徴があります。
つまり、春キャベツは「春に採れるものが春キャベツじゃない」ってことですね。
ちょっとした謎解き感がありますよね!
→春に収穫されるのが春キャベツって言っているのに、
「春に採れるものが春キャベツじゃない」ってどういうこと?と思ったので、
追加で(後で)GPT君に質問してみたらこう答えてくれました。
春キャベツは、その名の通り春に収穫されるキャベツのことを指します。
しかし、実際には春だけでなく、秋や冬にも収穫されることがあります。
つまり、「春に採れるものが春キャベツじゃない」というのは、
その名前と実際の収穫時期が一致しないことを指しているのです。
→そういうことなんですね!はじめの文章はちょっと言葉足らずだったかなと思います。
でも、このように会話形式でちゃんと疑問に答えてくれるところがGPT君のいいところですね。
2.見た目の違い: 丸さと色の鮮やかさ
春キャベツはちょっと小さめで丸いのが特長です。
寒玉キャベツ(普通のキャベツ)は楕円形で色は淡い黄緑色。
寒玉キャベツは「ギュッと詰まっている」感じがありますが、春キャベツは「ふわっとしている」んです。
つまり、春キャベツは「ふわふわキャベツ」ってことでしょうか?(笑)
→「味覚ステーションの記事のタッチでユーモアを交えて書いて」ってお願いしたので
がんばってユーモアを交えて書こうとしてくれてますね!
(笑)とかあんまり使ってない気はするしタッチは少し違うように思いますが、
がんばってくれてる感が伝わってなんか嬉しかったです。
3.甘さの比較: 糖度測定器で真実を暴く
春キャベツは甘い、というのが一般的なイメージですが、実際にどれくらい違うのかを探るべく糖度測定器を使って糖度を計ってみました。
結果は…春キャベツが6度、寒玉キャベツは5度。正直あまり差がありませんでした。
でも、キャベツは寒い冬を超えることで糖度が増し、品種によっては10度以上の糖度を誇る寒玉キャベツもあるのだとか。
つまり、春キャベツは「甘さのヒーロー」ではないけれど、ちょっと甘いことは確かです。
→春キャベツは甘さのヒーローではない、という言い回しは、
自分では絶対に浮かばない表現なので、(参照しているページ(後述)にも出てこない)
こういうところが生成AIのある意味長所なのかなと感じました。
4.味・歯ごたえの比較: 生で食べてみた
春キャベツは、葉が柔らかく食べやすい!
えぐみもほとんどなくてみずみずしい。
その一方、寒玉キャベツは硬い歯ごたえ。
大きめにカットしたせいか少し青臭さを感じました。
生で食べるのであれば確実に春キャベツのほうがおすすめです。
春キャベツは、ビニール袋にちぎったキャベツと塩昆布、ごま油を入れてシャカシャカ振るだけで立派な副菜になります。
調理道具を使わないから簡単だし、おいしいです。
ちなみに、春キャベツのおもてなし料理は「こんがり焼いたキャベツ」。
オーブンで焼いて、塩・オリーブオイル、バルサミコ酢をかけて食べると、驚くほどおいしいですよ!
→ちなみに、この章の途中あたりでGPT君の文章がストップしたですが、
(たぶんはじめに指示した「1000文字」に到達したからだと思われる)
「続きもどうぞ」とお願いしたら最後まで書いてくれました。
5.季節感の違い: 春キャベツは新緑の季節にピッタリ
春キャベツは、新緑の季節にぴったりの食材。
桜が咲き誇り、草木が芽吹く季節に、春キャベツのみずみずしい緑色が目にも美味しいです。
一方、寒玉キャベツは、寒い季節に食べることが多いですが、春キャベツは春の訪れを感じさせてくれます。
春キャベツを食べると、心もウキウキと春めいてきますね!
6.結論: どちらもおいしいけど、春キャベツはちょっと特別
春キャベツと寒玉キャベツ、どちらもおいしい食材ですが、春キャベツはちょっと特別。
春の訪れを感じさせてくれるそのみずみずしい緑色と、柔らかい食感は、心も満たしてくれます。
寒玉キャベツは、冷蔵庫の中でしっかり寒さを耐えている感じがして、ちょっと頼もしい存在。
どちらも食卓に並ぶと、季節感を楽しめること間違いなしです!
さあ、春キャベツと寒玉キャベツを使ったレシピを探して、美味しい食事を楽しんでくださいね。
→結論のまとめ方、オシャレですね!
私は文章を書くとき、まとめを書くのがちょっと苦手に感じるのですが、
「どっちも美味しいけど春キャベツはちょっと特別」っていうまとめ方は上手だなと思いました。
また、「寒玉キャベツは、冷蔵庫の中でしっかり寒さを耐えている感じがして、ちょっと頼もしい存在」という表現も、オリジナリティある表現ですよね。
念のため参照ページを見てみたんですが、この表現はどこにも使われていないので、
AIが、
ただ参照ページから「引用」しているだけでなく、文章を「生成」している
ということがわかります。
→また、構成とタイトルが良いですよね!
主題:春キャベツ vs. キャベツ: おいしさのバトル!
1.種まきのタイミング: 春キャベツは春に、キャベツは夏から冬に
2.見た目の違い: 丸さと色の鮮やかさ
3.甘さの比較: 糖度測定器で真実を暴く
4.味・歯ごたえの比較: 生で食べてみた
5.季節感の違い: 春キャベツは新緑の季節にピッタリ
6.結論: どちらもおいしいけど、春キャベツはちょっと特別
春キャベツとキャベツの違いを、シンプルかつわかりやすくまとめた構成だと思います。
人が考えるものと遜色ないレベルですよね!(というか私のレベルは超えてるような・・・)
今後のAIの活用方法として、
文章を書くときに、構成のたたき台を考えてもらう
という使い方は有効そうな気がしました。
なお、今回GPT君が生成した記事は、以下のサイトを参照しているとのことです。
(参照先もきちんと教えてくれます)
春キャベツと普通のキャベツの違いとは?違いを解説 | 違い辞典 (chigai.jp)
春キャベツとキャベツの違いは? 旬の時期や、見た目・味を徹底比較 | 季節の食材のHOW TO | アマノフーズ公式ブランドサイト (amanofoods.jp)
春キャベツと冬キャベツの違いとは?特徴や旬、それぞれのおいしい食べ方について解説! | クラシル (kurashiru.com)
アマノフーズさんの公式ページだったり、クラシルさんからだったり、
信頼性の高そうなページを選ぶ傾向はあるのかなとは感じましたが、
この信頼性の点(参照ページが正しい情報を記載しているかどうか)は、
まだ人間がきちんと精査する必要があるように思います。
【余談】
GPT君に
「一般社団法人日本味覚協会のロゴを考えてください」とお願いしたら、
4つの案を出してくれました。
このように、AIはオシャレな画像も作ってくれます!すごいです!
ただ、作ってくれた画像は、
一般社団法人日本味覚協会の「日本」というワードに引っ張られすぎてるなとは思いました。
(鉄火巻とか目玉焼きっぽいやつは日の丸を表現していると思われます)
こうやっていろいろとGPT君と遊んでいると楽しいのであっという間に時間が過ぎてしまいますが、ちゃんと仕事もしたいと思います。
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本日のまとめ
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