♫やめられない、とまらない、かっぱえびせん♫
このキャッチフレーズでおなじみの、かっぱえびせん。
発売から50年。古くからみんなに愛される定番中の定番商品ですが、
本当に「やめられない、とまらない」人が続出しており、
生産工場で麻薬が混入されてるのでは?との噂も立っているようです。
でも、かっぱえびせんに「麻薬」が関係しているのは、あながち嘘ではない!?
かっぱえびせんがやめられない、とまらない。その理由とは…
話は変わりますが、
愛知県名古屋市、今池駅の近くにある、「大丸」というラーメン店をご存知でしょうか?
深夜2時に開店し、朝5時頃に閉店するという、伝説のラーメン店です。
このお店が❝伝説❞と謳われているのは、
営業時間が少し変わっているからではありません。
飲食店の命ともいえる、「味」に理由があります。
大丸のラーメンは、一言でいうと、
ものすごくまずい、のです。
見た目は、まぁ美味しそうですよね。
見ての通り、もやしが大量に乗っかっていますので、まずもやしから手をつけます。
しかし、このもやし、まったく味がしないのです!!
袋から出してそのまま乗せたんじゃないか、と疑わざるを得ないほどです。
正直、食べるのが苦痛なのですが、
見るからに怖そうな店主の目があるので、残す訳にはいきません。
なんとか頑張ってこの味がないもやしを片づけ、やっとお肉や麺が見えてきました。
味がないものを大量に食べていたので、少し味が濃いものが食べたいなと思い、
今度はお肉を食べてみます。
しかし、このお肉、尋常ではないくらいまずいのです。
まずいお肉なんて初めて食べたので、その衝撃は計り知れませんでした。
たぶん牛肉だと思うのですが、どう味付けすればこのような味になるのか、理解ができません。
仕方なく、今度は麺を食べるのですが、
麺もものすごくまずいのです!!
まず、麺を茹ですぎなんでしょうか。コシと呼ばれるものは一切ないですし、
そもそもスープの味が、なんというのでしょうか、薄すぎる醤油味みたいなもので、
麺とまったく絡んでいません。
しかし、店主が早く食べろという態度をとってくるので、
なんとかして食べ切ります。
最終的な感想としては、
はじめのもやしが一番おいしかったな、ということです。
二度と来ることはないだろうな、とそのときは思いました。
しかし、何日か経つと、無性にあのラーメンが食べたくなるのです。
なぜ、あのまずさを忘れてしまったのか、私は頭が悪いのかな、と思ったのですが、
どうやら、これは私だけに起きている現象ではないようでした。
なぜなら、この大丸、いつ行っても超満員、長蛇の列ができているのです。
私も何度も足を運ばせていただきましたが、いつも列に並ばされました。
この伝説のラーメン店「大丸」は、
2012年11月30日に、ビル取り壊しのため、惜しまれながら閉店されたとのことです。
閉店前に行くことはできなかったので、最後にもう一度食べたかったな、との思いが強い、そんなお店です。
さて、この「大丸」のラーメンと、冒頭のかっぱえびせん、私は共通点があると思うのです。
もちろん、かっぱえびせんはまずくなく、むしろ美味しいのですが、
あの、一度袋を開けたらもう最後まで食べ切らざるを得ないような、とまらない感覚、
そんな感覚になってしまうほど美味しいか?と言われると、そうでもないような気がします。
たとえば、チョコレートだって同じくらい美味しいと思うけど、
板チョコを一度に1枚まるまる食べ切っちゃおうとは思いません。
かっぱえびせんには1袋まるまる食べ切ってしまう魔力があります。
その疑問の答えについて、味覚学上では、一応の結論が出ています。
それは、脳の「報酬系」と呼ばれる神経に関係しています。
かっぱえびせんを食べると、脳の「報酬系」が刺激されるようなのです。
言葉を換えると、脳内麻薬によって中毒症状を引き起こしている、ということです!
この「報酬系」の刺激については、
油を使った食品、いわゆる「油脂」と呼ばれる成分によって引き起こされる、
ということは分かっているのですが、まだ詳しいことは分かっていません。
前述の「大丸」の例にもあるように、必ずしも、
美味しい=「報酬系」が刺激される
とは言えないようです。
また、個人差もあると思います。
週に何度も通い続けてしまうようなお店がある!という人は、
「報酬系」が刺激されやすい人、と言えるのではないでしょうか。
この「報酬系」に関する研究がもっと進めば、飲食店はどこも繁盛できそうですね!
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本日のまとめ
・かっぱえびせんがとまらない理由は、脳の「報酬系」が刺激されるから。
・「報酬系」についてはまだ詳しく分かっていない。
・岐阜に「大丸」の兄弟店があるようです。
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