あなたは、
GODIVAチョコレート(約1,000円/50g)と
明治ミルクチョコレート(約80円/50g)の味の違いってわかりますか?
さすがにそれはわかるよ!!値段が全然違うんだから!!との声が聞こえてきそうですが、、
なんと、約30%の人が、GODIVAを食べて、「これは明治ミルクチョコレートだ」と答えたのです!
4月26日~27日に、名古屋市のイベント会場(ポートメッセなごや)にて、「味覚診断」を実施しました。
会場の端っこの方のブースにもかかわらず、非常に多くの方に足をお運びいただきました。ありがとうございました。
「味覚診断」って何?
そもそも味覚を調べる方法なんてあるの?
と、皆さん疑問に思うと思いますが、、
実は、食品会社などでは、一部の社員に対して、
「官能検査」と呼ばれる方法で味覚の検査を行っています。
味覚オンチさんが食品の開発を行っているわけじゃないんですね、安心しました。
その「官能検査」とは何かと言うと、
一言で言うと、味覚の感知力を問うテストで、例えば、
ただの水に、ものすごーいちょっとだけ砂糖を入れて、
甘いかどうかを判断できるか、というようなテストです。
※甘味だけではなく、ほかの五味(塩味・酸味・苦味・うま味)についても行います。
私たち日本味覚協会は、「味覚」をもう少し広い意味に捉えて、
次の4つに関するテストを行いました。
1.原材料の識別テスト・・・ミックスジュースの中身を当てる!!
2.味覚の記憶力テスト・・・市販ソーセージの味を区別する!!
3.高級品の識別テスト・・・GODIVAチョコと普通のチョコを区別する!!
4.味覚の感知力テスト・・・水に含まれている成分を当てる!!(前述の官能検査)
1.原材料の識別テストは、
オレンジ、バナナ、にんじん等、3種類の食材がミックスされたジュースを飲み、
何が入っているかを当てる、というテストです。
3種類すべてわかった!という人は11%。通知表で言えば5がつきますね。優秀です。
逆に、1つもわからなかった!という人は14%。
7人に1人は、ミックスジュースの味が全然わからない、ということですね。
みなさんも、ファミレスのドリンクバーで、お友達に「ジュースを取ってきてあげる」ふりしてジュースをミックスしてみてはいかがでしょうか。(ちょっとイラッとされると思うのでご注意ください)
2.味覚の記憶力テストは、
はじめに、あるソーセージを食べ、
その後、3種類のソーセージを食べた結果、
はじめに食べたソーセージがどれかを当てる、というテストです。
3人に1人は味覚を記憶できていない、という結果でした。
みなさん、食べている最中は「そりゃわかるよ」と自信のある顔をしてるのですが、
全種類食べた後に「あれっ?」と自信なさそうな表情に変わるので面白かったです。
3.高級品の識別テストは、
GODIVAチョコレート(約1,000円/50g)と
明治ミルクチョコレート(約80円/50g)を食べてもらい、
どちらが高級品かを当てる、というテストです。
約30%の人が、GODIVAを食べて、「これは明治ミルクチョコレートだ」と答えました。
特に女性の方は、「これは絶対わかる!!」と自信満々な人が多かったのですが、
男女別に見ても正解率に大きな違いはありませんでした。
バレンタインの日には、明治ミルクチョコにGODIVAの包装をしてプレゼントすれば、安上がりで済みそうですね!!(ただし、7割の人には気付かれる恐れがあります)
4.味覚の感知力テストは、
前述の「官能検査」の通りで、
6つの容器の中に入っている液体は次のうちどれか、というテストです。
甘味液/塩味液/酸味液/苦味液/うま味液/水
6種類の液体、すべて正解の人が11%いました!!これはすごい!!
やってみないとわからないと思いますが、ほんっっっっっとに薄い濃度なので、
問題を作った私たちも、これわかる人いるのかな?と半信半疑だったくらいです。
しかし、
問題1.原材料の識別テスト(ミックスジュース)や
問題4.味覚の感知力テスト(官能検査)の結果を見ると、
味覚が良い!と言える人は、10%程度しかいない、ということがわかります。
なお、活動の様子についてはコチラ→「一般社団法人日本味覚協会」のサイト
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本日のまとめ
・味覚は、良いか、悪いかを検査することができる(味覚診断)
・味覚が良い!と言える人は、10人に1人くらいしかいない
・味覚が悪い人も多かったけど、受験していただいた方はみんな良い人でした
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