私は小さい頃、三ツ矢サイダー派だったことからコーラを全く飲まずに育ってきました。
しかし大学生になり一人暮らしを始めてからコーラの美味しさに気付き、ちょくちょく飲むようになりました。
当時は「コカ・コーラ」と「ペプシ・コーラ」の2強でしたが、3年ほど前から「キリンメッツコーラ」が爆発的に売り上げを伸ばし、今は3強の時代になりましたね。
この特定保健用食品となっているキリンメッツコーラの「難消化性デキストリン」ってなんでしょうか?
正直いまいちよく分からないです・・・
というわけで今日は、「難消化性デキストリン」について調べてみました。
デキストリンとは?
デキストリンは、デンプンを加水分解したものです!
つまり、デキストリンは、ブドウ糖が集まってできたもの、と言えます!
分かりやすく言えば、ジャガイモ(デンプン)を食べる⇒体内の酵素の働きで分解される⇒デキストリンとなる(⇒最終的にブドウ糖まで分解されるものが多い)
という感じです。
また、詳細にご説明すると、デキストリンは分子の大きさの度合いによってグレード分けされており、DE(dextrose equivalent)という指標が用いられます。
DEが大きければ大きいほど低分子のものであり、
DE 100・・・ブドウ糖に近い
DE 0 ・・・デンプンに近い
というような特徴です。
一般的には
DE 0~10 ⇒デキストリン
DE 10~20 ⇒マルトデキストリン
DE 20~ ⇒粉あめ
と呼ばれています。
つまり、「デキストリン」とは、デンプンをちょっと分解させて出来た高分子物質(ブドウ糖がたくさんくっついて出来たもの)と言えます!
なぜ難消化性デキストリンは、ブドウ糖から出来ているのに消化しにくいの?
ブドウ糖は、砂糖と同じように水にも溶けやすいですし、食べてすぐにエネルギーになることから分かるように、消化されやすいです!
デキストリンはブドウ糖が集まって出来た物なのに、なぜ 「”難消化性” デキストリン」が存在するのでしょうか?
それは、「難消化性デキストリン」の一部に、ヒトが消化できない結合が含まれているからです!!
(参照:難消化性デキストリンの特性と用途(松谷化学工業株式会社))
難消化性デキストリンは環状構造になっていて消化しにくい構造になってるんですね。
デンプンを分解したとき、ほんの少量、このような消化できないような構造のデキストリンができます。これを抽出・精製したものが、製品化されている「難消化性デキストリン」となります。
難消化性デキストリンの特徴
<味>
ほんのちょっとだけ甘いです(砂糖の1/10ほどの甘味)。
<見た目>
白い粉です。水に溶かしても、透明です。
<カロリー>
1gあたり約1kcalです。砂糖のカロリーが1gあたり約4kcalなので、1/4ですね。
“難消化性”とはいえ、多少は消化されます。
<効能>
生理機能
・食後の血糖上昇、インスリン分泌を穏やかにする
・食後の中性脂肪の上昇を穏やかにする
・中性脂肪やコレステロールを低下させる
・内臓脂肪の蓄積を減らす
・整腸作用(おなかの調子を整える)
・ミネラルの吸収を促進する
という研究内容が報告されています。
味質改善機能
「デキストリン」は一般的に、味がほとんどしないので、食品開発をする上では「かさ増し剤」として使用(もしくは増粘剤として使用)されることが多いです。
液体の場合は、味を薄めて量を多くしたい場合、水を混ぜますが、粉ものの場合、水を使えないので、デキストリンを使う!というわけです。
難消化性デキストリンは、ただ量を増やせるだけでなく、
・脂肪のような食感の付与
・高甘味度甘味料を砂糖のような味に近づける
という機能も持ち合わせています。
以上、難消化性デキストリンのお話でした!
今日はちょっと専門的な話で、難しくて消化しにくかったかもしれませんが・・・(全然うまくないですね^^、難消化性デキストリンも味ほとんどなくて、うまくないです)
食に関わるお話について、なるべく分かりやすくお伝えできるよう頑張りますので、今後とも何卒よろしくおねがいします!
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本日のまとめ
・デキストリンは、デンプンをちょっと分解したもの
・難消化性デキストリンは、環状構造でヒトが分解できない結合を含む
・血糖値がや脂肪が気になる方は、難消化性デキストリンを試してみましょう
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