辛さは、味覚ではない!ということを知っていますか?
実は、辛さは痛覚の一種で、味覚を感じるのとは別の受容体により感知されているのです!!
では、辛さの感じ方が人によって違うのはなぜでしょうか?
最近は激辛ブームと言われていますが、、激辛好きにはどんな特徴があるのでしょうか??
そんな質問に対して、
2020年6月19日(金)に、TBSにて夕方(午後3時49分より)放送されている報道・情報番組「Nスタ」において、
日本味覚協会を代表して解説をさせていただきましたのでご紹介します!
最近は激辛ブームと言われています!
「Nスタ」内でMCを務めるホラン千秋さんは、「最近のブームというよりいつもブームという感じ」
とおっしゃっていましたが、、
少し長い目で見てみると、流行に波はあることがわかります!
今は第4次激辛ブームと言われていて、
ただ辛いだけでなく、うま味やしびれなど、辛味にプラスアルファの味を求めたり、
非常に強い辛さ(獄激辛という表現があったりします)が特徴となっています。
激辛ブームの詳細については、以下の記事もご参照くださいね!
参考記事:激辛ブームと景気の意外な関係とは?~週刊誌「サンデー毎日」に掲載されました!~
次に、辛さを感じるのはなぜ?というテーマで解説をさせていただいております。
辛さの種類など、辛味の基礎知識については、以下の記事をご参照ください!
参考記事:辛味の基礎知識~「ホット系」唐辛子と「シャープ系」ワサビの違いは?
とうがらしに代表される辛味成分である「カプサイシン」を摂取すると、
痛み(辛さ)を抑えるために、脳内物質「エンドルフィン」や「ドーパミン」が放出されます。
こららの脳内物質は痛みを抑えると同時に、快感や多幸感をもたらすため、
「また食べたい!」という気持ちにさせるのです!
つまり、辛い物が好きな人は、これなの脳内物質が放出されやすい人!と言えるのではないでしょうか!
ホラン千秋さんが、「確かに幸せそうな人は辛いものが好きな気がする」とおっしゃっていましたが、
まさに私たち日本味覚協会もそのような仮説を立てております。
詳細は、辛味とポジティブ/ネガティブ思考に関する関係性について考察した記事(以下)をご参照いただけますと幸いです。
参考記事:辛味が苦手な人の特徴とは~ポジティブな人ほど辛いものが好き?~
参考記事:ネガティブな人の約7割は辛いものが苦手!?~辛味の好みと性格の関係~
辛さにはとうがらしだけでなく、わさび、からし、カレー、こしょうなど、様々な種類があります。
とうがらしの辛味成分「カプサイシン」には、胃の粘膜を傷つける効果があるため、
食べ過ぎには注意しましょう!!
(私も辛いものが大好きですがよく次に日におなかを壊します)
最後になりましたが、このたびの取材に関してお世話になった関係者の皆様、ありがとうございました!
日本味覚協会では今後ともこのような活動を通じて味覚に関する普及活動に努めてまいります。
引き続きよろしくお願い申し上げます!
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本日のまとめ
・辛さは味覚ではなく痛みの一種!
・痛みを抑えるための脳内物質は同時に快感をもたらすので辛いものにハマってしまう。
・つまり、辛いものが好きな人はSかMかでいうとMということですね!
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参考記事:激辛グルメが流行する理由とは?~東京新聞に掲載されました~
参考記事:【辛さのちから】書籍の監修をさせていただきました(辰巳出版)
参考記事:激辛ブームの要因は?激辛スイーツとは?~TOKYO MX『日曜はカラフル!!!』に出演しました~
参考記事:激辛料理の辛さを抑える方法とは?~abemaTV『日村がゆく!』に出演させていただきました~
参考記事:わさびに関する7つの豆知識~本わさびと西洋わさびの違いは?正しいすりおろし方は?~
参考記事:ココイチのトッピングで最もカレーに合うのはどれ?~コク味編~