先日の記事で、
キューピーマヨネーズとカロリーハーフの原材料(分量)をレシピ探偵が推理しました。
その際にもちらっとお話ししましたが、
実は、キューピーハーフ(カロリーハーフ)は、マヨネーズではありません!
え、何を言っているの?と混乱する人のために、
今日はマヨネーズとカロリーハーフの違いについて解説していきたいと思います。
キューピーのカロリーハーフを手に取ってみるとわかるのですが、
実は、どこにもパッケージには「マヨネーズ」と書いてありません。
(福山雅治さんが出演しているCMでも、よく聞いてみると「マヨネーズ」とは言っていません)
パッケージの裏面の食品表示の「名称」欄をみると、
名称:サラダクリーミードレッシング
と記載してあることに気づきます。
このサラダクリーミードレッシングとは一体なんなのでしょうか!?
マヨネーズとサラダクリーミードレッシングの違い
日本農林規格によると、
「マヨネーズ」と表示されるものの原材料について正確に規定がされています。
具体的に言うと、
水分:30%以下
油脂含有量:65%以上
と定義されています。
上記の水分及び油脂の含有率を満たさないものは、
実は「マヨネーズ」と呼ぶことはできず、
「サラダクリーミードレッシング」になってしまうのです!
サラダクリーミードレッシングの定義は、
水分:85%以下
油脂含有量:10%以上50%未満
であるため、
マヨネーズよりサラダクリーミードレッシングの方が、水分が多く、油が少ない、
ということがわかります。
実際の分量はどうなの?
過去に日本味覚協会のレシピ探偵が推理したレシピ(分量)をまとめると以下の通りです。
(推理の詳細は以下の記事をご参照ください)
※参考記事:【レシピ探偵】原材料と栄養成分表示から「キューピーマヨネーズ」のレシピを推理!
※参考記事:【レシピ探偵】原材料と栄養成分表示から「キューピーハーフ」(カロリーハーフのマヨネーズ)のレシピを推理!
レシピ探偵によると、マヨネーズの植物油脂の量を68.6gと推理しています。
これは、日本農林規格の規定である、植物油脂の量が65%以上であるという基準を満たしています!
また、カロリーハーフの植物油脂の量は29.6gと推理しています。
これも、日本農林規格の規定である、植物油脂の量が10%~50%であるという基準をクリアしています!
同様に、水分量に関する規格についてもどちらも満たしているため、
推理レシピの正しさが裏付けられる結果になったと言えますね!
なんで油が半分以下なのにマヨネーズっぽいの?
推理レシピを見てみると、
マヨネーズの油は68.6gに対し、カロリーハーフは29.6gと半分以下にもかかわらず、
味は結構近い感じがしますよね!
なぜそんなことができるのでしょうか?
キューピーHPによると、以下の記載があります。
Q.キューピーハーフは、どのようにカロリーを半分にしているのですか? A.商品中の植物油を半分以下にして、カロリーを1/2にしています。(中略)植物油の粒子を細かく均一化する製法「マイクロエマルション(超微粒子)製法」を用い、油脂の表面積を増やすことにより、油のおいしさをしっかり感じ取れるようにしているため、キユーピーマヨネーズにより近いおいしさを実現しています。
キューピーさんも、カロリーハーフは油を半分以下にしている、と言っていますね!
そして、
油は少なくても、表面積を増やすことで、食べる側が油のおいしさをしっかりと感じ取れる
「マイクロエマルション製法」という技術を用いていることがわかります。
(引用:キューピーHP)
健康的でおいしい食生活のために、様々な技術が使われていることがわかりますね。
以上!今回はマヨネーズとカロリーハーフの違いに関するお話でした!!!
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本日のまとめ
・カロリーハーフはマヨネーズではなく正確にはサラダクリーミードレッシング。
・マヨネーズと書いてあれば、油が65%以上入っている。
・カロリーを抑えつつも味が変わらないようにする技術ってほんとすごい。
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