「コクがある」という言葉。
カレーを食べたときや、濃厚なスープを飲んだときなどに、
みなさん一度は使ったことがあるのではないでしょうか。
しかし!改めてコクって何?と言われるとうまく説明できる人は少ないのではないかと思います。
このたび、日本味覚協会はコクに関する取材を受けさせていただきましたので、
ご紹介すると同時に、「コクの正体」についてのご説明をさせていただきたいと思います!
「コクを一言でいうと何ですか?」
さてこの質問、皆さん答えることができますでしょうか?
これをぱっと答えることができる人はなかなかいないように思います。
感覚を言語化する、ということは難しいですよね。
さて答えを発表しますと・・・
コクとは、
複雑な味わい
のことなのです!!
このような反応の人も多いように思いますので、
もう少し詳しくご説明させていただいた内容(取材にお答えさせていただいた内容)を
以下に示させていただきます。
よく聞く、「コクがある」の「コク」とは うま味とは別物? どうやって作り出せる?
また、「コク」については以前、
フジテレビの「さまぁ~ずの神ギ問」という番組でも解説をさせていただきました。
その他、コクに関して記載させていただいた記事をまとめさせていただきます!
コクとは?~コク味物質「グルタチオン」と「グルタミルバリルグリシン」
ココイチのトッピングで最もカレーに合うのはどれ?~コク味編~
ビールの味の表現で使われる「コク」と「キレ」とは?~先味、中味、後味の観点から考えてみる~
これをすべて読めば今日からあなたもコクマスターです!
「コクがあるなぁ」をバンバン使いこなしましょう!
そして「コク」を使いこなしたあなたは、さらなる食レポマスターを目指して、
以下の記事もご参考にしてもらえればと思います!
味覚を良くする方法を考える~味の表現法12のコツ「食レポの極意」~
この「コク」のように、
味を表現する言葉というのは、
みなさんが感じたままに使っていただいて構わないものなので、
絶対の定義というものはありません。
ただし、(みんなに伝わりやすいように)味を表現する、
ということはとても重要なことだと考えています。
書道の世界では、
「手本」を見て字を書きますが、
書くために見る、のではなく、
見るために書く、のだそうです。
つまり、
上手に書くことを目的として手本を見る、のではなく、
手本を細かく見るために書く、
(書くことによりただ手本を見るだけでは気付けない部分に気付くことができる)
ということを聞きました。
この話を聞いて、
味も同じではないかな、と感じました。
表現する(誰かに伝える)ために味わう(感じる)、のではなく、
味わう(感じる)ために表現する、ということなのではないかなと思います。
表現する、つまり言葉にすることで、
ただ頭の中でなんとなく感じているだけでは気付けない味に
気付くことができるのではないでしょうか。
グルメレポーターのように誰かに味を伝える必要がない方でも、
味を感じるために、表現してみる!ということを意識してもらえれば嬉しいなと思います。
もちろん手料理を作ってくれた奥様など、伝えるべき相手にはきちんと味を伝えましょう!
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本日のまとめ
・コクは一言でいうと複雑な味わいですがコクの正体は複雑です
・コクに限らず、味わうために、いろいろな表現をしてみましょう
・今日は記事の紹介が多かったですね、次はしっかり書きたいと思います
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