最近、強炭酸水が流行中で、コンビニやスーパーでもよく見かけますね。
私も子供の頃は、ファンタやスプライトなどのいわゆる「炭酸ジュース」が好きでしたが、
最近は炭酸水をよく飲みます!
また激辛も相変わらずブームが続いていますね!
このたび、この「激辛」と「強炭酸」をテーマとして
京都新聞さんに取材・掲載いただきましたので、ご紹介させていただきます。
京都新聞は、京都府や滋賀県を中心に発行されている新聞紙です。
2020年8月5日に、激辛と強炭酸の流行に関する記事にて、
一般社団法人日本味覚協会を代表して取材・及びコメントを掲載いただきました。
取材関係者の皆様、ありがとうございました。
激辛(辛味)や炭酸って「味覚」なの?
現在ブームとなっている激辛や強炭酸ですが、
実は、辛味や炭酸は、厳密には「味覚」ではありません。
味覚とは、5つの味(甘味・塩味・酸味・苦味・うま味)のことを指します。
※参考記事:味の分類~5つの基本味「五味」~
これらの5つの基本味は、味蕾(みらい)と呼ばれる細胞の集合体で感じられますが、
※参考記事:味覚は衰える?~年齢と味蕾の数の関係~
激辛(辛味)や炭酸は、味蕾とは別の受容体によって感知されると言われています。
辛味については、大きく
・唐辛子などの辛味(ホット系)
・わさびなどの辛味(シャープ系)
に分類することができ、
これらは、熱感知受容体によって感知されます。
ですので、辛い!という味は、熱い!(あるいは痛い!)という感覚であるため、
味覚ではなく痛覚の一種であると言われています。
※参考記事:辛味の基礎知識~「ホット系」唐辛子と「シャープ系」ワサビの違いは?~
※参考記事:辛味が苦手な人の特徴とは~ポジティブな人ほど辛いものが好き?~
炭酸についても同様に、
味蕾(みらい)により受容されるわけではないため味覚とは定義されていません。
辛味と同様に刺激性物質の受容により感知されるものであり、
また、炭酸のシュワシュワ感は、食感の一種であると考えられています。
参考記事:食感のオノマトペとは?よく使われる”食感ワード”ランキング!
炭酸を感じる仕組みについては別途記事を記載したいと思っていますのでお楽しみにしてくださいね!
なお、「ウィルキンソン」(アサヒ飲料)のブランド全体の販売数量は
2008年と比べ、
2019年は15倍にもなっています!
強炭酸の流行度合いは相当大きいことがわかります。
今、「激辛」は第4次ブーム!?
今は第4次激辛ブームと言われていて、
ただ辛いだけでなく、うま味やしびれなど、辛味にプラスアルファの味を求めたり、
非常に強い辛さ(獄激辛)が特徴となっています。
ちなみに第1次激辛ブームは、1980年代。
湖池屋のカラムーチョが火付け役と言われており、
1986年には新語・流行語大賞に「激辛」が選ばれています!
なお、不景気でストレスが溜まるほど激辛ブームが到来しやすい!という説もあります。
たしかに、激辛を食べてストレス発散!という方も多いですよね。
ブームの理由などの詳細については以下の記事をご参照ください!
参考記事:激辛ブームと景気の意外な関係とは?~週刊誌「サンデー毎日」に掲載されました!~
以上!今日は激辛と強炭酸に関するお話でした!
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本日のまとめ
・京都新聞に掲載いただきました!
・激辛も炭酸も刺激という意味で共通するけど、厳密には味覚ではありません
・刺激のある生活を送りたいものです
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関連記事:わさびに関する7つの豆知識~本わさびと西洋わさびの違いは?正しいすりおろし方は?~
関連記事:激辛料理の辛さを抑える方法とは?~abemaTV『日村がゆく!』に出演させていただきました~
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関連記事:激辛グルメが流行する理由とは?~東京新聞に掲載されました~
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関連記事:辛さを感じるのはなぜ?激辛好きの特徴は?~Nスタ(TBS)にて解説をさせていただきました~
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