みなさん、辛い食べ物は好きですか?
以前に日本味覚協会で実施した調査(回答数7,341名時点)によると、
約33%の人が辛いものが好き、約67%の人が辛いものは苦手と答えていました!
辛いものが好きな人は3人に1人しかいないんですね!
参考記事:辛味が苦手な人の特徴とは~ポジティブな人ほど辛いものが好き?~
そんな辛味をテーマとした内容について、テレビ番組
『華丸大吉&千鳥のテッパンいただきます!』にて解説をさせていただきましたのでご紹介します。
『華丸大吉&千鳥のテッパンいただきます!』は、
関西テレビ制作・フジテレビ系にて毎週火曜夜10時より放送されている、
トークバラエティ番組です。
このたび、2020年11月17日のオンエア(元プロ野球選手の新庄剛志さんが出演した回)にて、
新庄さんが激辛ラーメンを初体験するコーナーにおいて、
一般社団法人日本味覚協会を代表して辛味に関する解説をさせていただきました。
そもそも辛味とは、味覚ではなく痛覚の一種と言われています。
※味覚(基本五味)は、味蕾(みらい)と呼ばれる細胞の集合体により感知され、
辛味は、TRPV1(トリップ ブイワン)、TRPA1(トリップ エーワン)という受容体により感知されます。
参考記事:味の分類~5つの基本味「五味」~
参考記事:辛味の基礎知識~「ホット系」唐辛子と「シャープ系」ワサビの違いは?~
また、辛いものを食べるとエンドルフィンとドーパミンという脳内物質(神経伝達物質)が放出される、
と言われています。
これらの脳内物質は、辛味(痛み)を抑える効果(鎮痛作用)があるだけでなく、
快感をもたらす作用があると言われています。
マラソンでいうところの「ランナーズハイ」と呼ばれる現象ですね。
苦しさを超えると(脳内物質が放出されると)、快感が待っているというわけです。
(マラソンをしている人は、この快感を求めて走っている、という面もあるのではないでしょうか)
このことから、
先にこれらの脳内物質を放出している状態を作り出しておけば、
辛さが気にならなくなるのではないか、という仮説が考えられます。
脳内物質を放出させる方法としては、前述したようにマラソンをしたり、
あるいは筋トレしたりする、等があるのではないでしょうか。
この説は少し面白いですよね。
辛さをやわらげる方法については、これまで報道系の番組で解説させていただいたり、
番組の監修をさせていただいたりしましたが、
牛乳を飲む、
マヨネーズと一緒に食べる、
冷やす、
などの案とはまた違った、新たな切り口の説だと思いました!
日本味覚協会では今後もこのように解説や監修などを通じて、
「味覚」を意識していただくような普及活動に努めてまいります。
取材・解説・監修等をご希望の方はお気軽にお問い合わせいただけますと幸いです。
引き続きよろしくお願いいたします。
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本日のまとめ
・「テッパンいただきます!」にて辛さをやわらげる方法について解説させていただきました。
・辛さは、厳密には味覚ではありません。
・辛さは痛み。痛みは快感(になる人がいる)。
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