一般社団法人日本味覚協会にて監修させていただいている
味覚について体系的に学べるeラーニング講座「味覚スペシャリスト養成講座」に関しまして、
このたび、アドバンスドコースを公開させていただきました!
本講座は当協会にて約5年の歳月をかけて開発・監修した講座となっており、
食に携わるお仕事をしている方にとっては、
必須の知識をぎゅっと凝縮して学ぶことができる、非常に有用なものになるのではないかと思います。
ご興味のある方は、是非この機会にご受講ご検討いただけますと幸いです。
このたび、「味覚スペシャリスト養成講座」を監修/開講いたしました!
味覚スペシャリスト養成講座は、味覚の基礎知識や官能評価に関する専門知識を学ぶことができるeラーニング講座です。(一般社団法人検査技能検定協会 主催)
私たち一般社団法人日本味覚協会は、講座の監修及び講師を担当させていただいております。
特に食品会社や飲食店など、食に携わる仕事に就いてらっしゃる若手/中堅社員の方は、
身に付けておくべき内容になっていると思います。ご興味をお持ちの方は是非ご受講ください!
名店の味・レシピを、自宅で再現したい!
そんな想いにお応えした企画が、
「家事ヤロウ!!!」(テレビ朝日:水曜夜11時15分~)にて放送されている
【グルメ科捜研】です!!
今回、グルメ科捜研のメンバーとして、日本味覚協会を代表して
2020年7月15日に出演させていただきましたので、ご紹介させていただきます!
※本日7月22日にも出演します!是非ご覧ください!
味覚に関するお仕事をさせていただいていると、
「料理の味が美味しいかどうかなんて、人それぞれですよね?」
というお言葉をよく頂戴します。
確かにその通りではあるのですが、
”人ぞれぞれ”だからといって、味を評価することはできないか、というとそうではありません。
日本味覚協会では、「味」の評価は「お笑い」の審査と似ている、と考えています。
漫才やコントを見て面白い!と思う感覚は”人ぞれぞれ”ではあるものの、
それでも客観的に面白い!か面白くない!かはなんとなくわかるし、
M-1グランプリなどの審査結果をみても、一定の納得性はあるように思います。
(優勝したコンビがその後活躍するかどうかは置いといて)
今日はお笑いの審査方法を踏まえて味覚評価(官能評価)の仕組みをご説明したいと思います!
食品の開発部門を担当しているたろうくんは、新商品のプリンを作ろうと頭を悩ませていました。
上司からの「やらなきゃ意味ないよ」というプレッシャーに耐えながら頑張ったたろうくんは、
苦心の末ついに新商品のプリンを開発したのでした!
そこで、新商品の味を評価するため、
40人の評価者に、新商品(A)と既存品(B)を試食してもらい、
どちらのプリンが美味しいかを回答してもらいました。
結果は、以下の通りでした。
新商品(A)の方が美味しい・・・25人
既存品(B)の方が美味しい・・・15人
やっぱり新商品(A)の方が美味しいんだ!と喜ぶたろうくんでしたが、、
この場合、本当に
「新商品(A)は既存品(B)よりも好まれる」
という結論を出してもよいのでしょうか?
あなたは、次の2つのオレンジジュース(A:ポンジュース、B:トロピカーナ)をブラインド(目隠し)で飲み比べた後に、
「この2つのジュースは同じですか?違いますか?」
と聞かれたら、何て答えますか?
「2つともオレンジジュースだから、同じ!」と答える人もいますし、
「味がちょっと異なるから、違う!」と答える人もいるかと思います。
今日の話のメインである「Thurstonian Model(サストニアンモデル)」は、この答え方の違いに関連しています。
この概念は、普通の人の頭にはない(というか、普通は考えない)とても面白い概念だと思います。