真冬到来ですね!

寒い冬には、どちらかと言えば味が濃いもの、例えば
こってり系のラーメンだったり、濃厚なチョコレートが食べたくなるように思います。

では、なぜ寒いと味の濃い食べ物が好まれるのでしょうか!?

このテーマについてこのたび日本味覚協会に取材をいただき、
ヤフーニュースに掲載されましたので、ご紹介させていただきます!

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1月20日は「大寒」です!

字のごとく、このくらい時期が1年で一番寒くなることが多いのですが、
今年(2023年)は、なんと10年に1度くらいの低温が予想されるとのことです!

みなさま寒さに注意しましょうね!

 

 

今回は、そんな寒さと食べ物(濃い味を好む理由)がテーマです。
ご取材いただいた内容は、以下のサイトにも掲載いただきました。

 

【オトナンサー掲載記事】
https://otonanswer.jp/post/148510/

【Yahoo!ニュース掲載記事】
https://news.yahoo.co.jp/articles/e93bba1be6b70706329c2b4468795d6770a933ae

 

記事内でも述べさせていただいておりますが、以下にも解説をさせていただきたいと思います!

 

 

消化機能の観点~「あっさり」と「こってり」~

夏は「夏バテ」と言われるように、消化機能が低下しやすいため、「あっさり」とした食べ物が好まれる傾向にあります。

「あっさり」の対義語として「こってり」という表現がありますよね。

相対的に、冬は「こってり」とした食べ物が好まれやすい、と言えます。

 

これらの「あっさり」、「こってり」については、
味を感じる順番(時間)について特徴があります。

あっさり・・・先味が強い(コクがない、と言われやすい)
こってり・・・後味が強い(コクがある、と言われやすい)

 

先味が強い、とは、食べてすぐに味を強く感じやすいことを言い、
後味が強い、とは、食べてしばらくした後に味が強くなる場合に表現される言葉です。

 

なお、コクがある、とは、一言でいうと複雑な味わいのことで、味が持続することが条件になるので、
「後味が強い」際に表現されることが多いです。

 

※参考記事:ビールの味の表現で使われる「コク」と「キレ」とは?~先味、中味、後味の観点から考えてみる~

※参考記事:「コクがある」のコクって何?コクの正体とは?~味の表現方法~

 

 

また、基本五味の中では、「塩味」と「酸味」は先味タイプで、「甘味」や「うま味」は後味タイプと言えます。

※参考記事:味の分類~5つの基本味「五味」~

 

 

まとめると!

冬は、(あっさりではなく)こってりとした味、
つまり後味タイプである「甘味」や「うま味」の強いもので、
コクがある、と表現されやすいような食べ物、

が好まれやすい、と言えます!

 

 

食べ物の温度と味覚の関係

人は、全般的に「高温」の食べ物について、味を弱く感じる傾向にあります!

 

もう少し細かく言うと、基本五味では、

塩味と苦味・・・・低温の方が強く感じやすい
甘味とうま味・・・体温付近で強く感じやすい
酸味・・・・・・・温度による影響はあまりない

という特徴があります。

※参考記事:味覚と温度の関係とは?~温度による味の感じ方の違い~

 

 

冬は温かい食べ物の方が好まれる傾向にあり、
高温下では全般的に味を弱く感じやすいため、

冬に好まれる料理の味付けは比較的強くなってしまう、と考えられます!

 

 

 

以上、今回は、寒いときに濃い味の食べ物が好まれる理由について、
「こってり」の特徴と温度の観点からの考察でした!

 

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本日のまとめ

・寒いときは、「あっさり」よりは「こってり」とした味が好まれやすい。
・甘味やうま味が強く、後味が強くてコクがある場合に「こってり」しやすい。

・あっさりとした塩顔イケメンに憧れます。
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